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その夜、お風呂から上がって臣の部屋へ。
そっとノックしないでドアを開けると、中から臣の声。
電話中?
気を使って1回自分の部屋に戻ろうとしたら、話しが聞こえてきちゃった。
臣『、、、あぁ。抱いてねーよ。####、Aを抱けるわけねーだろ。
...当たり前だ。愛してるに決まってる。。。』
(えっ、、、?私の、話し?
声を圧し殺すようにしゃべってるから 一部聞こえなかったけど、私は抱けないってどういうこと?
ねぇ、誰を愛してるの?
愛してるなんて、そんなこと私にも言ってくれないのに。。。)
もう臣の声はそれから何も聞こえなかった。
息が出来ない。声が出ない。体が動かない。
今までなんか比べものにならないくらい心臓が締め付けられる。
岩ちゃん『、、、A?臣の部屋の前で何してんの? 夜這い?♡』
私の動かなかった体がその声で動いた。
岩ちゃんの方に振り向くのと同時くらいに堪えてた涙が溢れた。
岩ちゃん『、、、えっ。なんで...』
とりあえず自分の部屋に戻らなきゃ。。
早く戻りたいのに、足に力が入らなくてフラフラする。
岩ちゃん『、、、こっち。』
わけわかんないまま、岩ちゃんに手を引かれる。
気づいたら岩ちゃんの部屋で。
私は崩れ落ちないように必死で岩ちゃんにしがみついて泣いた。
何も考えられなかった。
そう。何も。
前に岩ちゃんと二人きりになって襲われそうになった岩ちゃんの部屋。
あの時は岩ちゃん風邪引いて弱ってたし、
臣が助けに来てくれた。
今は違う。
そんなこと泣き続ける私は考えもしなかった。
今は誰を信じればいいの?
わからない。
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作者名:ちぇりー | 作成日時:2017年6月14日 21時