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ゆっくりのつもりだったけど、バスもすぐ来ちゃって学校にもすごい早く着いちゃった。
まだほとんど人もいない。



、、、昨日はショックで止まらなかった涙。
戸惑いながら玲於に朝電話したら意外と普通にしゃべれたし、なるべく昨日のことは忘れるように気を張って 考えないようにしてるんだ。

油断したらまた勝手に涙が溢れそうだから。






玲於、、、

本当に風邪治ったのかな。昨日あんなに辛そうだったのに。


気になって、気づいたら反対校舎に歩いてた。

自販機の前、立ち止まって目に留まったのはピルクル。



私、こっちまで来て何やってんだろ。。。




廊下は静かすぎて自分しかいないみたい。

佇んでても玲於に会えるはずないのに。


会いたいな。



後ろ姿でさえ心臓が反応して 見つけた瞬間甘い痛みみたいな感覚が頭を支配しちゃうの。

もう喜んだり落ち込んだり忙しい。



わざと6組の教室の前を通ってみようか?

、、、そんな勇気もない。




引き返して自分の教室に歩き出した。




1ミリだって希望はないのに、日に日に欲ばりになってく。

どんどん自分がずるくなってく。


欲しくて欲しくて駄々子みたいにダメだって言われても手を伸ばしちゃう。

大人にもなれないのに、小さな子供よりたち悪い。

冷たくされても優しくされてもどっちも苦しいなんて、、、。





自分の教室に入るとまだ誰もいなくて、私の机に何か置いてある。


午後ティー?

キャップにAって雑なようで可愛らしい文字で書いてある。

誰が置いたかなんてすぐわかるよ。。。



わざわざ買ってきたの?

私の為に?

キャップに名前とか、こんな可愛いことして。



午後ティー握りしめてちょっと泣いた。



突き放されたと思うと期待させるように優しくしたり。

振り回されてるのか、自分で回ってるのかもわからなくなっちゃう。









放課後、あんなに天気だったのに少し雨が振りだした。

綾乃『うわー最悪。雨なんて言ってた?』


A『降るかもって言ってたよ。やっぱり傘持ってくればよかった、、、。』


亜樹『部活終わる頃には止むかな?』


理恵『これから強くなりそうだよ。』


美月『綾乃とAは先帰る?』


綾乃『ん〜、どうせ濡れるなら皆が部活終わるの待とうかなー♪』


亜樹『亜嵐くんを、でしょ?(笑) Aは?あっ、今日はまだ玲於くん風邪で休み?』



A『、、、ううん。来てるよ。』



美月『じゃあ待つでしょ?』

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設定タグ:GENERATIONS , 佐野玲於 , 片寄涼太、白濱亜嵐   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:にゅす | 作成日時:2018年7月12日 14時

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