王子なんてくそ食らえ２【佐野玲於】 (ページ44)

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もういっそのこと、とどめをさしてちゃんと心をコロシテヨ。

これじゃまた私はきっと簡単に浮わついちゃうから。

また明日。なんて気軽に言わないでほしい。

そんな小さな約束でも私はすごく嬉しかったりするんだよ。

どんな些細なことでも期待しちゃうのやめたい。

でも他の誰かじゃダメだから救いようがないんだよ。

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そのままお風呂入ってまた泣いて、ご飯は全然喉を通らなかった。

お母さんが心配するから、帰りにおやつ食べちゃってお腹空いてないって言って自分の部屋に戻った。

ベッドに横になったら意識しなくても涙が溢れちゃって、どうしようもないくらい好きだってまた自覚する。

翌朝

迷ったけど、、、玲於に一応架けてみる電話。

玲於『あ～、、おはよ。、、、珍しく時間遅いじゃん。A寝坊した？』

A『、、、うん。ごめんね。』

本当はよく寝れなかったからむしろ早くから用意は出来てたのに。

玲於『もしかして、、具合い悪い？風邪移った？』

A『...風邪のせいじゃないよ。』

あれ？これ昨日玲於も言ってた。。。

玲於『は、、、それって、』

A『違うの！別に何にもない。ちょっと、、、夜更ししちゃって。』

玲於『珍し。...誰と？』

A『え、、一人で。』

玲於はいつも夜更しする時は誰かといるってこと？誰と？

いやいや、私が気にすることじゃないよね、、、。

玲於『へぇ。だったら電話してくればいいのに。』

何でそんな嬉しいこと言ってくるの。

好きな子いるくせに、、、。

女友達にそんなこと言って、私が彼女だったら絶対ヤキモチ妬くよ。

A『...風邪っぴきのくせに。』

私って本当に可愛くない。。

玲於『いーの。お前の電話くらい付き合う元気あるわ。』

A『、、、ばか。』

玲於『は？優しくしてやったのにバカはないでしょ。』

A『どーせ可愛くないですよーだ。』

玲於『、、、そんなこと言ってねぇし。』

やめて。もうそんな優しくしいで。

A『、、、今日学校休む？』

玲於『あー、行く。寝ててもつまんないし。』

A『風邪治ったの？』

玲於『咳も出ないし熱もあんまない。』

A『あんまないって、、無理したらまた辛くなるよ。』

玲於『そしたらまたよろしく。』

A『やだ。』

玲於『ありがとう。Aちゃん優しい。』

A『、、、話し聞いてた？』

玲於『うん。聞こえた聞こえた』