王子なんてくそ食らえ２【佐野玲於】 (ページ28)

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綾乃と会ってこの顔じゃどこも行けないって言ったら、逆に騒がしいとこ行った方がいいって連れて行かれたのは表参道。

[幸せのパンケーキ] なんて今の私と真逆なお店に並びながら、気晴らしにきたのにやっぱり綾乃に昨日の帰りのこと、玲於と二人乗りで帰ったって詳しく話した。

綾乃『え、、、それあり？』

A『、、、なし、だよね。初めて二人乗りしたの。本当にお巡りさんに捕まらなくてよかった。』

綾乃『いやいや、そういう意味じゃなくてさ(笑) あの状況で二人きり？しかも気になる会話ありすぎて』

A『なんかね、思ったよりその時はすごく楽しくて、玲於に好きな子いるなんて忘れそうだった。
でも帰りはすぐスマホ出して振り向きもしないで帰ったから。一気にブルーになって現実に押し潰されて、帰ってからいっぱい泣いた。。。』

綾乃『ん～、、それ私だったらって考えただけで胸が苦しい。てかさ、最近の佐野くんとのことでまだ私聞いてない話しあるよね！例えば怪我した時のこととか。それも聞かせて。』

A『、、、うん。』

玲於に怪我させちゃった時のこと、文化祭のお化け屋敷で玲於がスカート短すぎるって言われた時のこと、本当は昨日手を繋いだこと、、、色々話してないこと全部綾乃に話した。

綾乃『えー！！ってか、佐野くんって好きな子いるとか言っておいてAを弄びすぎでしょ。それAじゃなくても勘違いするよ。』

A『、、、でも異性として見てないから、友達としてしか見てないからじゃないかなって思った。全部一人で舞い上がったりしてバカみたい。』

綾乃『そうなのかな？、、、それでもAは佐野くんが好きなんだよね。』

A『心臓押し潰されそうですごくすごくキツイけど、、、』

綾乃『ねぇ、、、涼太くんはダメなの？』

A『え？、、、涼太くん？』

綾乃『佐野くんもいいけどさ、好きな子いるって面と向かって言われてでも思わせぶりな態度取られて苦しむA見てられない。。。もちろん応援したいけど、涼太くんてAの理想的な王子様だし、、、。』

A『ん、、でも。私、玲於じゃなきゃだめみたい、、』

綾乃『そっか、だよね。。ごめん意地悪言って。Aには幸せになってほしいの。』

A『ありがとう綾乃。』

綾乃『あっ！亜嵐くんて、佐野くんの好きな子知ってるっぽかったよね？』

A『うん、、、。』

綾乃『知りたくない？佐野くんの好きな子。』