王子なんてくそ食らえ２【佐野玲於】 (ページ7)

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綾乃『え、亜嵐くんは？亜嵐くんはすぐ彼女作るってこと？』

理恵『亜嵐くんはどうなんだろう。彼女の話しは聞かないけど、でも告白されて断る時も優しいっていうか、断った後も普通に友達になれるみたいな感じ。』

綾乃『それって振られてもまだ希望があるかもって勘違いして諦められないパターン。。。佐野くんは？』

美月『んー、玲於くんは逆ですごい女子に素っ気ないってうか、友達になれるとかそんな感じまったくない。だいたい女の子は泣いて去ってくって噂。』

A『ちょっと想像できる。。。』

きっとバッサリ・ハッキリ "俺は好きじゃないから" って言って、もう面倒くさいってオーラを放ちそう。

うわぁ、、そんなの私立ち直れない。無理。

亜樹『だから玲於くんがAみたいに他の女子と絡んでるとこ見たことない。』

え、、、喜んでいいのかな？

期待してんじゃねーよって玲於の声が聞こえてきそう。

A『、、、それって私を女の子としてみてないってことだよ。いつもバカにされるもん。』

好きな子にはどんな感じで接するんだろう。

照れて塩対応しちゃうのかな？

もしかして想像出来ないくらいデレってするのかな？

彼女にはどんな感じなんだろ。

沢山考えてみたけど、わからないや。

もっともっと知りたい、、玲於のこと。

美月『十分Aは可愛がられてるじゃん♪』

A『、、、でも告白されてるって、、今日彼女出来るかも。』

苦しさが込み上げてくる。

玲於に彼女、、、出来たら嫌だな。

そんなの私に思う資格ないってわかってるのに、こんな感情が自然に湧いてきちゃう。

あっそういえば、さっきの玲於、絵理にはすごく優しかったよね。。。いつの間にか呼びすてだったし。

全然素っ気なくなかった。

もしかして、、、

綾乃『...苦しいよね。』

A『、、、うん、すごく。玲於って好きな子いるのかな？』

美月『あれ？待って。Aって玲於くんが好きって気づいたの？』

亜樹『とうとう好きって認めたんだ？さっきのダンスでやられた？(笑)』

理恵『そっかそっか。王子じゃなくてやっぱりそっちだったんだ♪』

A『え？、、、やっぱりって、、皆何で、、』

美月『いやーAほど分かりやすい子いないでしょ♡ 一時は涼太くんを好きになるかと思った。』

A『、、、確かに王子様だけど。』

今ならわかる。

こんなドキドキ玲於にしかしないってこと。