王子なんてくそ食らえ２【佐野玲於】 (ページ48)

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A『実はね、、家まで送って帰ろうとしたら、玲於が最後まで送ってよって、家に上がることになってね。
、、、しかも誰もいなくて、まさかの二人きり、、』

綾乃『えー！！それすごい展開！それで？』

A『熱がすごくて、玲於を部屋まで運んで、薬買いに行ってくるって言ったら、、、行かないでって、、ここに居てって言われて、』

綾乃『やばいっ！！それどういうこと？玲於くんすごい思わせぶり！で？、、、え？それからまさかその後、、♡』

A『まさか！！！...とりあえず、玲於置いて薬買いに行って、戻ってきたら玲於ベッドで寝ちゃってて、、、起こさないように帰って来た。』

綾乃『え？おしまい？本当に何もなし？』

A『綾乃待って！で、帰ってきてからなんだけど。。。』

綾乃『ごめんごめん、まだ続くのね。』

一回深呼吸してから話す。

A『電話架かってきて、、、

今日は俺が連れて来ちゃったけど、男友達でも、とりあえず男の家に一人で行くのやめな。家に上がらないで無理にでも帰って。って、、、

自覚して。って言われて、、、』

しゃべりながらやっぱり涙が溢れて来る。

まさかコンビニで泣くことになるなんて。

綾乃『えっ、、ちょっと、何で泣くの、、』

A『だって、、、友達だってわかってるけどさ、、それ以上はないから自覚しろってことでしょ。。。
昨日だって家に上がらないで帰ればよかったってことでしょ。。
こんなハッキリ拒絶されて、、、』

ダメだ。言葉にして説明したら余計に心に響く。

綾乃『え？それの解釈あってる？』

A『うぅ、、もう友達でもいてくれないかな？』

綾乃『確認だけどさ、、間違ってない？』

A『...ううん。全部本当だよ。』

綾乃『違くてさ。それたぶん間違ってるよ！』

A『、、、どういうこと？』

綾乃『いや、だからね、佐野くんが言いたいのは、、、
例え友達だとしても"他の男の家"には一人でなんか行くなよってことでしょ？

自覚しろってのは、Aが男の子の家に簡単に上がったら無防備だから心配してんでしょ？』

A『、、、は？』

綾乃『は？じゃなくて！私にはそう聞こえるけど。』

A『何が？え？、、、わけがわからない。』

綾乃『絶対そうだよ。』

A『違っ、、だから何で？それはおかしいよ。あり得ない。だって玲於は好きな子いるのに、、、。』

綾乃『、、、まぁ、確かにおかしいけど。』