王子なんてくそ食らえ２【佐野玲於】 (ページ37)

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絵理も目に涙をためて

ライバルだねうちら。応援は出来ないし、したくない。、、けど、お互い頑張ろう。って言ってくれた。

私は本当に周りを傷つけてばっかり。
涼太くんも絵理も。。。

絵理『あのさ私も、、、話しあるって言ったじゃん？』

A『うん。』

絵理『実はね、玲於に告白しようと思ってるの。』

A『え、、、』

絵理『最近毎日LINEしててね。玲於に好きな人がいるのは何となくわかってるけど。。。伝えようと思って。このままじゃ何も変わらないから。』

A『そっか。』

絵理『応援してる、なんて思ってもないこと言わないでね。私は私のケジメをつけたいだけだから。でも諦めてるわけじゃないけどね。』

A『絵理、、、』

絵理『もし、、、いつかどっちかが付き合えた時は祝福する。それまではライバル！でも普通に今まで通り、うちらはうちらだから。友達でしょ。』

A『うん、、、ありがとう。』

そのあとは、また最近の玲於の塩対応な話しを絵理が普通にしてくれて、ダメだったら慰めてよね！って笑って言った。

絵理は友達が待っててくれてるからって、クラスに戻って行った。

絵理はあんなこと言ってくれたけど、私だったらそう言えたかな。。。自分のこともわからなくなる

長い長い時間に感じたけど、時計見たら思ったほど時間も経ってなくて、もしかしたらまだ綾乃達いるかな？って下駄箱確認したら靴があったから、ダンス部やってる体育館まで行くことにした。

体育館の扉の前、綾乃は扉を背にしてスマホ見ながら座ってた。

A『綾乃！』

綾乃『わっ！！びっくりしたぁ。もう絵理ちゃんと話ししてきたの？』

A『うん。。。
お互いライバルだけど今まで通り友達って言ってくれた。』

綾乃『そっかそっか。よかったね！』

A『綾乃は亜嵐くん見ないの？』

綾乃『さっき覗いてるの先生にバレて怒られた。。。だからせめて終わるの待ってるの。』

A『また？』

綾乃『興奮して開けすぎたかな。』

A『なんかデジャブ』

綾乃『Aも待つでしょ？』

A『あぁ、うん。、、、でも、、』

綾乃『(笑) え？亜樹達を待つんだよ、うちら。』

A『あ、、、そっか！』

綾乃『うまく行けば一緒に♡』

A『亜樹達にはバレバレだと思うけど(笑)』

綾乃の隣りに腰かけた。

すぐ後ろの扉からは曲が小さく漏れて聞こえてくる。