王子なんてくそ食らえ２【佐野玲於】 (ページ26)

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何かあったらちゃんと俺が助けるってさっき玲於言ったから。だから何にも怖くない。

って少ししかスピード上がってないけど。

どんどん景色は通りすぎていつもより早く家に着いちゃう気がする。

この時間が幸せすぎて、玲於に好きな子がいるって一瞬忘れそう。

ちょっとだけ、もう少しだけでいいからこのまま一緒に居たい。

玲於『ここ真っ直ぐでいーの？』

A『あー、、、っと、そこ右に行って。そんで左に真っ直ぐ。』

本当は真っ直ぐなんだよ。でもちょびっと遠回り。

玲於『ダンスちゃんと全部見た？』

唐突にそんなこと聞いてくる。

A『うん、見てたよ。』

あの時から私は玲於のこと、、、。ううん、本当はもっと前からかもしれない。

玲於『目合ったっしょ？すぐ見つけた、Aのこと。』

私も。玲於なら誰より早く見つけられるよ。

A『、、、歓声すごかったね。人気者じゃん！』

あの後、確か告白されたんだよね？好きな子いるからって断ったのかな？

玲於『名前、、、呼んだっしょ？俺の。』

A『え？、、、なんで』

玲於『聞こえたから。』

A『嘘だ、、、聞こえるわけないよ。。』

玲於『嘘じゃない。その声聞き間違わないから。』

何それ/// どうして？、、、

玲於『俺のダンス、イケてたっしょ？』

A『...うん。まぁね。』

玲於『あのさ、素直に褒めれないわけ？』

A『ふふっ(笑) 褒められたいの？』

玲於『そりゃー、俺めっちゃ頑張ったし？お前がよそ見してたら怒ろうと思ってた。』

A『かっこよかったよ。あっ、そこ左行って。』

玲於『ん。ここ左行ったらどっち？』

A『すぐ右で真っ直ぐ行くだけ。もうすぐ着くよ。』

玲於『、、、つか、これ。最初の右じゃなくて真っ直ぐでよかったじゃん。』

バレた。。。？

A『あー、えーと。そうだったかな？』

いつもの通り道、間違うわけないのに本当に嘘が下手。

玲於『...もう少し遠回りする？』

A『えっ、、いいの？』

玲於『二人乗りハマってんじゃん(笑) 俺だからいいけどさ、他の奴の後ろは乗んなよ？』

A『、、、他の人の後ろはダメなの？』

期待しない。でもやっぱり口角上がっちゃう。

玲於『だってA重くて進まないじゃんw 俺しか乗せられないっしょ。』

A『あー！！またそんなこと言う！どーせもう玲於の後ろだって、』

、、乗れないんだよね。二度と乗れない。