95（TH side） ページ46
フラれる事は分かっていた。
ワンチャン、なんて甘い考えもしていなかったし、きっと残酷なほど優しくて正しいAちゃんは、必ず俺をフると確信していた。
友達でいてくれる？
そう言えば、Aちゃんは承諾してくれる。
少し意地悪してしまった。
きっと罪悪感を抱いてしまう事は分かっていたのに。
TH「俺、Aちゃんに告白しました」
少し遅めに帰ってきたユンギヒョンに、俺はそう報告した。
YG「…こないだのと、また、別に？」
伏し目がちにユンギヒョンがそう聞く。
動揺を隠すように、水を啜りながら。
TH「そう、さっき電話で。…それで、フラれました」
俺は真っ直ぐユンギヒョンを見たままだ。
YG「わざわざ、報告する事じゃないだろ…」
ユンギヒョンは苦しそうに言うと、コトっとコップをテーブルに置いた。
煽動されている事に気がつかないユンギヒョンは、自分自身の感情にも気がついてないんだ。
YG「俺、関係ないし」
TH「関係あります」
YG「ねーよ」
TH「あります！」
無意識に大声になると、ユンギヒョンは顔を上げて俺を見た。
酷く驚いた表情で、凝視している。
TH「だって…ユンギヒョン、好きなんですよね？Aちゃんの事」
YG「…」
黙ってないで、何とか言ってよ。
リビングには、俺の声に驚いて何事かと降りてきたジミンが顔を覗かせていた。
険悪なムードに入れずいるようだ。
TH「もう前のようにぶりっ子で、周りを遠ざける必要もなくなったAちゃんに、多分男の人は寄ってくると思うよ。
だって可愛いし、面白いし、まあ見物感覚で近寄ってくる人もいるかもね」
そしたら、あっという間に誰かと一緒になっちゃうかも。
そんなの、ユンギヒョンは耐えられる？
勝負せずに負けるって、そんなの嫌でしょ？
YG「俺は、Aが………好き、だ」
ね？
＊＊＊
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ヨバラズ(プロフ) - ナナミさん» 久しぶりのコメントに舞い上がっています！！こちらこそありがとうございます！ (2022年2月17日 1時) (
レス) id: 7641e4aa88 (このIDを非表示/違反報告)
ナナミ(プロフ) - さいっっっっっこうでした！また読み返します！幸せをありがとうございます！ (2022年1月31日 1時) (レス) @page50 id: 5224be75c5 (このIDを非表示/違反報告)
ヨバラズ(プロフ) - 1994218さん» コメントありがとうございます！そうですよね、思った以上にテヒョンとの場面が切なくなってしまいました…。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!! (2020年6月8日 10時) (レス) id: 287b2c606f (このIDを非表示/違反報告)
1994218(プロフ) - 完結お疲れ様でした。テヒョンを思うとすごく切ないですが、ユンギと上手くいったのは嬉しかったです。マネージャーと主人公の場面は個人的にとても好きなので、最後まで面白く読めました。ありがとうございました。 (2020年6月8日 7時) (レス) id: 08f85e22de (このIDを非表示/違反報告)
ヨバラズ(プロフ) - レンさん» ありがとうございます！本日より完結しましたので、ぜひ最後まで楽しんで頂ければ、幸いです！ (2020年6月7日 23時) (レス) id: 287b2c606f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨバラズ | 作成日時：2019年11月24日 1時
