旧図書館 ＞ 帰宅 ページ4
*
「あーー、むりだーー……」
家に着くなり、ぐったりと玄関に倒れてしまう。疲れた。とんでもなく疲れた。
あれからひどいものだった。
“生徒会長とのチームに選ばれた転校生”。
そんなもの、好奇の目に溺れないわけがない。
授業のときはもちろん、体育のとき、なんなら移動教室やランチのときまで、それはそれはたくさんの視線に晒された。
「あの子が例の？」
「普通そうに見えるな」
「さっき授業で間違えてたよね」
「普段はいろいろセーブしてるとか？」
「なんでそんなことするわけ？」
「知らん。でもあのヒイロさんの推薦らしいし」
「え、コネってこと？」
「他の役員からも気に入られてるっぽい」
「はぁ？ なんかそれって……」
「実力で選ばれたのか疑っちゃうよな」
「「「「本当にα-１に選ばれるくらい優秀な人なの？」」」」
「下の下だよ悪かったなーーっ！」
誰もいない家に声が響く。相変わらず両親は出張中だ。
自分がふさわしくないなんてこと、自分が一番かっている。なんなら犯人、もとい偽会長から直接聞かされている。
だとしたって、これはあんまりじゃないか？
仲良くなれそうなクラスメイトもどこかよそよそしいし、味方が誰もいないような気持ちになる。
じわ、と目の縁に涙がにじんだ。辞退したら辞退したで、なんか言われそうじゃんか。いや、そもそも生徒会にいる時点で――
そのとき。
ピロン、とメッセージの新着が知らされた。
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よぞら(プロフ) - なべるさん» コメントありがとうございます！おかげさまで続編を再度出せました〜！お気づきありがとうございます！マイペースに更新がんばってまいります！ (3月3日 0時) (
レス) id: 5ed934123e (このIDを非表示/違反報告)
なべる(プロフ) - やった〜続編だ〜！(最近多忙すぎて全く追いつけていない……つら)……更新早すぎじゃないですか？ 体調気を付けてこれからも頑張って下さい！ (3月2日 0時) (レス) id: e38926c3fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よぞら | 作成日時：2024年2月29日 22時
