検索窓
今日:21 hit、昨日:6 hit、合計:7,057 hit

15 ページ15

そうした勢力の一つが、DiVARのサーバーをハッキングし、破壊活動を行う事件が立て続けに起こっていた。
 端的に言えば、テロ組織である。

 自分が接続しているDiVARがハッキングされると、精神が破壊されて廃人になる、という噂も流れていた。政府や開発会社は否定しているが、実際に家族や友人が被害に遭ったという声もある。
 デマかもしれないけれど、不安を煽るには十分すぎる噂だ。

 それだけじゃない。
 今や、DiVARは様々なシステムに接続している。DiVARをハッキングできれば、病院、工場、あらゆる場所の電子機器を掌握したも同然になる。

 飛行機を落とすことも、原子炉で事故を起こすことも、きっとできるだろう。

 言うまでもなく、たくさんの人たちの命を、一瞬で奪うことも。



「見えなくなったら逃げるに逃げられんやろ?」

「えっと……」

「俺は警告したで、オネーサン(、、、、、)

 言うだけ言って、イケメンは立ち去っていった。

 あまりに強すぎる顔面に圧され会話をしてしまったが、誰? そしてなんの用だったんだ?
 街を立ち去った方がいいとか、言っている内容もよくわからなかったし……。お姉さんって、私の方が年下なんですけど。

 まるで、これからこの街のDiVARサーバーを破壊するかのような、そんなセリフだ。

「……まさかね」

 あれ?




 私が使っているものが視覚補助用だって、どうして知っていたんだろう?

16→←14


今日の弟

「姉さんどこ行くん? もう帰る時間やで。ほら、手」


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
132人がお気に入り
設定タグ:d! , wrwrd , ヤンデレ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:よぞら | 作成日時:2023年11月15日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。