【d!】元NPCはハッピーエンドを望まない

校舎案内　＞後輩組 ページ4

と、いうわけで。

部屋に残ったのはトントンさん、エーミールさんの先輩二人組、同級生のコネシマ、それとショッピくんとチーノくんの後輩組となった。

「ワイらは予定もないですし、仕事も終えてます」
「右に同じー！」
と、後輩２人組。

「俺も手が空いとるで！」
「私も時間はあります」
元気なコネシマと、控えめに微笑むエーミールさんの言葉が続いた。少し安心する。内ゲバが始まる気配は過ぎ去ったとみてよさそうだ。

最終的にトントンさんの指示で、場所を分けて案内してもらうこととなった。エリアは３つに分けられる。

１、現在メイン使いされている新校舎。ひととおりの教室があり、生徒会室もここ。

２、旧校舎。いわゆる旧館。一部取り壊し予定のところや、生徒は立入禁止なところもある。旧図書館にはいろいろな噂があるとか。

３、屋外。グラウンドや演習場、プールなんかもある。

一番大きな新校舎をショッピくん、チーノくんの二人に。
旧校舎は近くで用事があるというエーミールさんに。
最後に屋外施設は、シャオゾムの訓練に合流するというコネシマに。
トントンさんは仕事が残っているとか。あと、総統もとい生徒会長が来るまで部屋を空けられないらしい。



そんなわけで。

「改めてよろしくお願いします」
「こんな美人な先輩ができてメチャクチャ嬉しいですよー！」

クールなショッピくんと、元気いっぱいなチーノくんの案内が始まった。

正直、一人になりたかった。頭が全然整理できていない。この違和感の、奇妙な断絶感の、正体がなんなのかを考えたい。
……のだけれども。

「A先輩のことはリン先輩から聞いてます、めっちゃいい人やって」

ショッピくんの静かなスミレ色の瞳と、一瞬だけ目が合う。
しかしそれは、すぐにさっと逸らされてしまった。私とショッピくんはほとんど初対面だ。目を合わせるのは抵抗があるのだろう。

予期せず現れたショッピくんの綺麗な横顔に、思わず見入る。輪郭が芸術品レベルだ。あまり陽を浴びないのか、その肌はちょっと不健康なくらいに白い。白いゆえに、やたらと頬が赤いように見える。

……そんな赤面する要素あった？

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今日の部活

豚をなでていたら書記長が「なでてる姿を見てるだけで癒されるわぁ」とニコニコしています。

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