＞back ＞ 生徒会室 ページ17
「Aさん、Aさん！」
肩を揺さぶられる。
「……ん」
「あぁよかった！ 大丈夫ですか！？ 吐き気とか頭痛とかありますか！？」
真珠の瞳が視界いっぱいに飛び込んでくる。美しい白色は、焦りと心配に彩られていた。
……知り合って間もないのに、こんなにも心配してくれるなんて。すごく優しい人だな、とのん気な感想が浮かぶ。
エーミールさんの話によると、旧図書館の入口へ戻ったとき、私は倒れていたらしい。慌てて引き起こすと、わりとすぐに起きたという。
……随分と変な夢を見ていた気がする。
「って、ハッ！ 肩！ 触れてしまってすみません！」
「いいですよ、エーミール先輩になら」
「へ！？ え、えぇっ！？ そ、そそそれはどどどういう――あっいや、医務室！ 医務室行かないと！！」
「大丈夫です、もう元気です」
「だめです！ 意識障害が疑われる疾患なら、今が平気でも全然安心してはいけないんです！」
さっきまで忙しくアワアワしていたくせに、生徒を叱るかのような、先生じみた言い方をするエーミール先輩。そのまま甘えてしまいたくなるような声音に、私は「わかりました」と頷いた。
旧図書館に入ってみたかったが、エーミールさんに連れられ医務室へと向かう。
「しんぺい神先生、急患です！」
「はいはい……おっと、転校生さんじゃないか」
大げさなエーミールさんと対照的に、おおらかに出迎えたのはおそらく医務官。もとい、いわゆる保健の先生と思われる男性だ。
水色の髪に、ロボロと同じような雑面をしている。和装に白衣という、奇妙ないで立ちだ。
「急に倒れてしまったんです！」
「どれどれ、診てみようかね。エーミールも熱測る？ 顔真っ赤」
「私は大丈夫ですので！！」
言われるがまま診察される。機械を使ったちょっとした検査もされた。
大げさすぎて落ち着かないばかりか、その間、エーミールさんからじっと見守られていた。その視線は逆に健康に悪い気がしてくるが、もちろんそんなことは言えない。
最終的に、先生から問題ないとの診断が出て、エーミールさんはやっと胸を撫でおろした。
教授 ＞ 総統→←system message：宣戦布告は承認されました
今日の部活
豚をなでていたら書記長が「なでてる姿を見てるだけで癒されるわぁ」とニコニコしています。
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よぞら(プロフ) - まも。さん» コメントありがとうございます！文才だなんて恐縮です…（照）ですがそのようにお褒めいただけて嬉しいです！天使モードのtn氏のやわらか〜いほわ〜っとした感じを出したかったので嬉しいです…！引き続きお楽しみいただければ幸いです！ (3月11日 13時) (
レス) id: 5ed934123e (このIDを非表示/違反報告)
まも。 - 最初の「ふわ、と」で文才が開花しすぎて発狂しそうです。好きです。文才でバカボコ殴りつけられた気分です。好きです。陰ながら応援させてもらいます。 (3月10日 17時) (レス) @page1 id: b9c9a804fc (このIDを非表示/違反報告)
よぞら(プロフ) - なべるさん» コメントありがとうございます！万人受けはしないかも…と思っていたので、神だなんて言っていただき飛び上がるほど嬉しいです！！おそれ多いですが、引き続き更新がんばります！ (12月9日 16時) (レス) id: 5ed934123e (このIDを非表示/違反報告)
なべる(プロフ) - 設定や文の書き方とか凄い好みでめっちゃ面白いです! 本当に神作品…もっと伸びてくれ… 更新頑張ってくださいね… (12月8日 20時) (レス) @page24 id: 41846b4a21 (このIDを非表示/違反報告)
yoakemae(プロフ) - 爛々炯々さん» コメントありがとうございます！なんと、初日からとは……！そのように言っていただきとても嬉しいです！！引き続き更新頑張ってまいります！！ (10月27日 22時) (レス) id: 281ccc1f99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よぞら | 作成日時：2023年10月9日 21時
