＞ 地下通路 ＞ 屋上 ページ33
階段だ。
地下につながる、人２人ほどが入れそうな穴が、青々した茂みの中に隠されていた。
敷地の内側からも、外側からも、ちょうど死角になる場所だ。脚立やホウキといった道具類でさらに隠されていたらしいが、今はそれらの道具類が横にのけられている。
すでに、誰かがここから入った……？
ごくり、唾をのみこむ。
「……よ、よし！ 行くぞ！！」
自分を鼓舞する声は震えていた。
だって、夜の、誰もいない(はずの)学校につながる、地下への階段。こんなのホラーでしかない。
でも、今さら誰かを呼べないし、むしろ呼んだ方が、暗闇で何されるかわからなくて危険まである。
「あ〜〜もうっ！ 行けばいいんでしょ行けば！！」
キレながらも(怖いから)階段を下り始める。
生徒会長(偽)、あとで殴ろう。
ざ、ざ、ざ。
聞こえるのは私の足音だけ……たぶん。
この感触は、土まみれのコンクリート、だろうか。つまり、通路としてきちんと作られたが(コンクリート舗装)、メンテナンス(掃除)はなされていない。
通路としては、それほど長くはなかった。少し歩いた先に、うっすら月の光が差しこんでいる。出口だ！
光をめざして階段を駆け上がる。視界から闇が払われていく。
とうとう、私は地上――旧校舎の中庭に出た。本当に秘密の通路だったらしい。
よし、校舎内に侵入できたぞ。これで先生に見つかったら無事怒られる。
月明かりを頼りに、もう一度レーダー画面を見る。旧校舎の屋上を指しているようだ。急いで階段を駆け上がる。数字はどんどんゼロに近づいていく。
屋上の扉を開けた私は、目の前に入ってきた光景に絶句した。
「……なに、してるの……？」
嫌な予感というものばかり当たるのは、“神様”の嫌がらせだろうか。
「……こっちのセリフや」
屋上の柵の“外側”に、金髪を夜風になびかせるコネシマが立っていた。
今日のラッキーメンバー
コネシマです。ランチで「鮭食う？」とあーんしてきます。
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よぞら(プロフ) - なべるさん» 前作に引き続きコメントありがとうございます！捏造過多で、書きたいように好き放題書いていますが、そのように言っていただけて嬉しいです…！！(泣)これからもワクワクしてもらえるよう更新頑張っていきます！！ (12月23日 10時) (
レス) id: 5ed934123e (このIDを非表示/違反報告)
なべる(プロフ) - 続編だ!! ﾔｯﾀ! ありがとうございます… しっかりと練られた設定と幅広い描写表現でいつもワクワクしながら読ませて頂いてます…! 更新頑張ってください!! 陰ながら応援してます!! (12月22日 18時) (レス) id: 41846b4a21 (このIDを非表示/違反報告)
よぞら(プロフ) - 爛々炯々さん» 前作に引き続きコメントありがとうございます！楽しく更新できているのは色々と反応をくださる読者様のおかげですので、こちらこそありがとうございます！！あたたかいお言葉と応援、本当に本当に嬉しいです。画面の前でニヤけてしまいます…！更新頑張っていきます！ (12月18日 21時) (レス) id: 5ed934123e (このIDを非表示/違反報告)
爛々炯々(プロフ) - 続編おめでとうございます！そしてありがとうございます……！！！！更新される度謎が増え緊張感が増していく感じがとてもドキドキして読み応えがあって本当に大好きです。続編も応援しております！ (12月18日 18時) (レス) @page2 id: 941ba7a10b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よぞら | 作成日時：2023年12月17日 21時
