：ストーカー独占宣言 ページ25
あの病院みたいな建物、銃声、――撃ってきた
「そっちの俺をお願いします」
なんて言う、あっち(？)のショッピくん。
夢じゃなかったのなら、あのショッピくんの安否が心配でたまらない。
でも、夢じゃないなら、あのショッピくんは誰？ あの世界はなに？ 私を
深く考え込みそうになって、ショッピくんが訝しげに見てくるのがわかった。
なにか、言わなきゃ。
「ただ、その……ショッピくんが選ばれるとかなんとかで、心配になっちゃって」
「……俺が怪我したら心配してくれるんすか？」
「当たり前じゃん！」
力強く返すと、ショッピくんは一瞬目を見開いた。
まあ、まだ知り合って間もない人間からそんな力説されたら、そう驚きもするだろうか。なんて思っていると、じわ、とショッピくんの頬が紅潮する。
「先輩って、怪しいツボとか買わされるタイプですよね」
「どういうこと？？」
「他のメンバーにもそうやってストーカーしてるんですか？」
「へ！？ ショッピくんにだけだよ！？」
いや、我ながらそれはそれでどうかと思う。案の定ショッピくん、さらに顔を赤くしているし。
もう少し考えて別の言い方をすればよかった、と激しい後悔に襲われる。ポケットに入れた懐中時計も熱くなってきた。
まずい、また鬱先生のときとおんなじようなことが起きてしまう――
「着いた！ ここまでありがとうねショッピく――っ！？」
突然、目前にアメジストが迫る。手を引かれ、そのまま強引につながれる。しかも指と指が絡まる、いわゆる恋人つなぎ。
ショッピくんの顔が近づく。不意のことに固まって、体が動かない。キス、される――と思ったら、ショッピくんの唇は、私の耳元に辿りついて、
「他の人のストーカー、しないでくださいね」
そう、囁いた。
耳から唇を離し、ショッピくんが私を見る。耳まで赤く染まっていたけれど、すごく真剣で、懇願するみたいな、一生懸命な表情だった。
ドキ、と心臓が強く跳ねる。ぎゅ、と一度強く握られたあと、する、と指が離れた。
「じゃ、おやすみなさい」
「は、はい……」
呆然とする私を残し、ショッピくんは身を翻した。
……死なないようになって、私が、てこと？
今日のラッキーメンバー
コネシマです。ランチで「鮭食う？」とあーんしてきます。
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よぞら(プロフ) - なべるさん» 前作に引き続きコメントありがとうございます！捏造過多で、書きたいように好き放題書いていますが、そのように言っていただけて嬉しいです…！！(泣)これからもワクワクしてもらえるよう更新頑張っていきます！！ (12月23日 10時) (
レス) id: 5ed934123e (このIDを非表示/違反報告)
なべる(プロフ) - 続編だ!! ﾔｯﾀ! ありがとうございます… しっかりと練られた設定と幅広い描写表現でいつもワクワクしながら読ませて頂いてます…! 更新頑張ってください!! 陰ながら応援してます!! (12月22日 18時) (レス) id: 41846b4a21 (このIDを非表示/違反報告)
よぞら(プロフ) - 爛々炯々さん» 前作に引き続きコメントありがとうございます！楽しく更新できているのは色々と反応をくださる読者様のおかげですので、こちらこそありがとうございます！！あたたかいお言葉と応援、本当に本当に嬉しいです。画面の前でニヤけてしまいます…！更新頑張っていきます！ (12月18日 21時) (レス) id: 5ed934123e (このIDを非表示/違反報告)
爛々炯々(プロフ) - 続編おめでとうございます！そしてありがとうございます……！！！！更新される度謎が増え緊張感が増していく感じがとてもドキドキして読み応えがあって本当に大好きです。続編も応援しております！ (12月18日 18時) (レス) @page2 id: 941ba7a10b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よぞら | 作成日時：2023年12月17日 21時
