検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:8,548 hit

第百九十八話【最期の戦い】 ページ10

「貴方達!」


広い空間に響き渡る凛とした声。


その声にこの場にいる全てのアンドロイドが私に標的を定めた。


「私は武装探偵社の一人、秋田A。今から貴方達を破壊するその名を胸の中に刻み込みなさい!」


キキッ......キキキッ!


私を危険人物だと捉えたアンドロイド達は一斉に走り出した。


「私の最期は此処ね」


自身の命が危険だというのに、私の心は酷く穏やかだった。


"最期のくらい誰か一人でもいてくれたら良かったのに......"


『骸骨の舞跳』は何処か悲しそうに呟いた。


「ううん、私には『骸骨の舞跳』に『幻影と夜曲』『天衣無縫』もいるから。一人じゃないよ。でも......」


"私達のことを気にしてるの?それでも私達の運命は一緒だって"


「そうだったね。みんなありがとう。最期に力を貸してくれる?」


異能力が発動し、黒い霧が湧き上がる。私の人生最期の大勝負。


「私達は負けない!」







────旧廃工場跡地前

「くそっ......!太宰......どうする!その話が本当ならすぐに応援を......」


国木田は無線機を受けてから何も言わない太宰に呼びかけた。太宰は俯きながら、一言その言葉に答えるように呟いた。


「此処は彼女に任せる」


「......!?秋田を見捨てるのか?」


自分の理想とは反する行為。国木田は太宰の胸倉を掴んだ。


「見捨てる......訳じゃない。必ず迎えに行く。だが......今は時間がないんだ。残りの箇所でもアンドロイドがすでに起動している筈。これ以上、今の戦力で人員を割いていられない。軍警でもマフィアでも何でもすぐに向かわせるんだ!」

第百九十九話【協力協定】→←第百九十七話【今の自分にしか出来ないこと】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
161人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

トキハル(プロフ) - 藍染紅琳さん» コメントありがとうございます!無事に完結することができました。そう思っていただけたのなら私も嬉しいです。私も知っている作品がありましたらぜひ読ませていただきますね(^^) こちらこそ応援してくださりありがとうございました! (2023年1月31日 15時) (レス) id: a4508594ec (このIDを非表示/違反報告)
藍染紅琳(プロフ) - 完結おめでとうございます!!トキハルさんの書く文章を読んで私、漸く作者側に戻ってみようと思うことが出来ました。今度は私の作品を読んでいただけたらとても光栄です^^本当にお疲れ様でした!! (2023年1月31日 10時) (レス) @page40 id: 94358f61cd (このIDを非表示/違反報告)
トキハル(プロフ) - 藍染紅琳さん» たくさんお待たせしてしまってすみません(┯_┯)ずっと待っていてくださりありがとうございました! 後編もまた来週くらいには上げられるように仕上げていきますので、今もう少しお待ちしていただけるとお願いしますm(_ _)m (2023年1月28日 10時) (レス) id: a4508594ec (このIDを非表示/違反報告)
藍染紅琳(プロフ) - 続編おめでとうございます!!そしておかえりなさいです!ずっとずっと待ってました^^戻ってきて下さっただけで嬉しいです!!更新応援してます!! (2023年1月28日 7時) (レス) id: 94358f61cd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:トキハル | 作成日時:2023年1月26日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。