第百九十ニ話【犯人確保へ】 ページ4
私達は犯人が潜伏していると思われる地下廃工場の前に着いた。入り口はほとんど草木で覆われて、人が寄りつかない。正に誰かに隠れて何かを行うにはぴったりの場所だった。
「奴の潜伏先と思われる場所は此処だ。今から突入するぞ。まず秋田と敦が先行して潜入。俺と太宰がバックでフォローするそれで問題ないか？」
「はい」
「この先は地図も無い迷路のような所だ。相手の妨害か電子機器類はエラーになっている。だが、無線機は使えるようだ。何かあればすぐに避難しろ」
「了解です。では行って来ます」
私と敦は地下へと突き進んだ。地下は薄暗く、身につけていた小さなライトの灯りだけが頼りだった。この地下廃工場も元々軍の施設として、武器の製造が行われていたが終戦と同時に閉鎖されることとなったそうだ。その為、道は何かの機材の部品や瓦礫が散乱し、私達の行方を遮っているようだった。
"Aちゃん。状況は？"
無線機から太宰の声が聞こえた。矢張り無線機であれば問題なく使えるようだ。
「今は静かです。何の気配もない程に」
"分かった。そのまま進んでくれ給え。くれぐれも油断はしないように"
「了解です。このまま進みます」
──── 十分程歩き続けた時......
ガシャ......ガシャ......
何かの機械音が聞こえ、咄嗟に私と敦は物陰に隠れた。
「Aさん、何かいます」
「あれは......見張りのアンドロイド......」
白いボディに目がある位置には二つの赤いライトが付いたアンドロイドが左右を見渡しながら動いていた。実際に実物を見るのはこれが初めてだ。
押収したアンドロイドには、熱感知センサーと赤外線センサーが付いていたようだ。暗闇の中でも対応できるように......随分と準備がいいものだ。
「此処で見つかる訳にもいかないし、壊せばその信号も犯人に届くかもね......そうね、ここは見つからないように迂回しましょう」
この地下施設が迷路だからこそ中心に続く道もあるかもしれない。時間は要するが出来るだけ安全策を取った方が今はいい。
私達は出来るだけアンドロイドと遭遇しないよう道を進み続けた。
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トキハル(プロフ) - 藍染紅琳さん» コメントありがとうございます！無事に完結することができました。そう思っていただけたのなら私も嬉しいです。私も知っている作品がありましたらぜひ読ませていただきますね(^^) こちらこそ応援してくださりありがとうございました！ (2023年1月31日 15時) (
レス) id: a4508594ec (このIDを非表示/違反報告)
藍染紅琳(プロフ) - 完結おめでとうございます!!トキハルさんの書く文章を読んで私、漸く作者側に戻ってみようと思うことが出来ました。今度は私の作品を読んでいただけたらとても光栄です^^本当にお疲れ様でした!! (2023年1月31日 10時) (レス) @page40 id: 94358f61cd (このIDを非表示/違反報告)
トキハル(プロフ) - 藍染紅琳さん» たくさんお待たせしてしまってすみません(┯_┯)ずっと待っていてくださりありがとうございました！ 後編もまた来週くらいには上げられるように仕上げていきますので、今もう少しお待ちしていただけるとお願いしますm(_ _)m (2023年1月28日 10時) (レス) id: a4508594ec (このIDを非表示/違反報告)
藍染紅琳(プロフ) - 続編おめでとうございます!!そしておかえりなさいです！ずっとずっと待ってました^^戻ってきて下さっただけで嬉しいです!!更新応援してます!! (2023年1月28日 7時) (レス) id: 94358f61cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トキハル | 作成日時：2023年1月26日 23時
