第二百五話【正体】 ページ18
「目的......敢えて言うのであれば、彼女をこのまま放っておくとこのヨコハマが滅びかねない状況にある。だからこの問題に対処する為、私が遣わされた。そう言えば答えになるかな？」
「ヨコハマが滅ぶ？秋田さんが......そんな......」
谷崎が信じられないように言葉にする。
「Aさんはそんなことは絶対にしませんわ」
谷崎の言葉に同調するかのようにナオミも同じ意見を言った。
「異変は出始めている筈だ。今日、その依頼がきているだろ？」
管理人に言われ、ある依頼が来ていたのを国木田は思い出した。その内容は確か......
「夜明け前に死神が目撃......これって真逆！」
「正確には秋田 Aではないが、秋田が呼ぶ【黒】という存在のことだな」
「なら、直ぐに確かめないと......！」
敦が探偵社を出て行こうとしたが......
「行っても無駄だ。今は会うことはできない」
管理人は落ち着いた言葉で敦を止める。
「どうして！」
「明日になればわかるだろう。だが、その前に......」
管理人は再び探偵社社員達に向き直る。
「君達が秋田Aを救うと決めるのであれば、まずは彼女のことを知らなければならない。もちろん、今から話すのは彼女自身も知らない話。これも信じるかどうかは君達が決めるがいい」
秋田 A自身も知らない真実。一体目の前の人物の口から何が語られるのか、その言葉に誰かが固唾を呑んだ気がした。そして管理人は口を開いた。
「一つ聞きたいことがある。君らは異能力は複数持てると思うかい？」
「それは......どう言う......」
「なら、秋田 Aを抜いて他に複数の異能力持ちに会ったことがあるか？」
「いや、ない」
確かに今までそのような異能力者に会ったことが無かった。しかし、この世に一人くらいはいると思いその疑問を感じることさえ忘れていた。
だが、管理人は言葉を続ける。
「本来あるはずのない現象が発生している。これが示す意味は何であろう？彼女の力は自然発生にてその力を得たのではない。人工的にだ」
「まさか......」
誰かの頭にある可能性が過ぎり言葉を漏らす。それは正に最悪の可能性。
────「秋田 Aの正体。それは旧政府によって人工的に作られた異能力者だ」
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トキハル(プロフ) - 藍染紅琳さん» コメントありがとうございます！無事に完結することができました。そう思っていただけたのなら私も嬉しいです。私も知っている作品がありましたらぜひ読ませていただきますね(^^) こちらこそ応援してくださりありがとうございました！ (2023年1月31日 15時) (
レス) id: a4508594ec (このIDを非表示/違反報告)
藍染紅琳(プロフ) - 完結おめでとうございます!!トキハルさんの書く文章を読んで私、漸く作者側に戻ってみようと思うことが出来ました。今度は私の作品を読んでいただけたらとても光栄です^^本当にお疲れ様でした!! (2023年1月31日 10時) (レス) @page40 id: 94358f61cd (このIDを非表示/違反報告)
トキハル(プロフ) - 藍染紅琳さん» たくさんお待たせしてしまってすみません(┯_┯)ずっと待っていてくださりありがとうございました！ 後編もまた来週くらいには上げられるように仕上げていきますので、今もう少しお待ちしていただけるとお願いしますm(_ _)m (2023年1月28日 10時) (レス) id: a4508594ec (このIDを非表示/違反報告)
藍染紅琳(プロフ) - 続編おめでとうございます!!そしておかえりなさいです！ずっとずっと待ってました^^戻ってきて下さっただけで嬉しいです!!更新応援してます!! (2023年1月28日 7時) (レス) id: 94358f61cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トキハル | 作成日時：2023年1月26日 23時
