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食事をとり少し談笑してからイライは
「じゃあ、ゆっくりするんだよ」と言い部屋を後にした。
どうやらこれから昼のランク戦に出るらしい。本来は私も出る予定だったやつ。
再び部屋に静寂が訪れる。
ずっと横になっているのも体が痛くなってくるので
上半身だけ起こしてぼんやりと壁にかかっている時計を見つめた。
本当は彼について行きたかったが、こんな体で行こうものならエミリーに雷を落とされること間違いなしだ。
それは怖い。単純にいたるところが痛むし、正直今はメンタルもそこそこにやられているので大人しくしておこう。
暇だから考えごとを巡らせる。
今回のゲームの反省点、やっぱり隠れるのが下手なのは痛かった。
写真世界で吊られすぎなんだよな、私。
『次は絶対負けない……』
沸々とジョゼフに対して闘争心を燃やす。あの余裕そうな笑みを屈辱に塗り替えてやるわ！
「何一人で変顔大会してんだよ」
『おあっ！？びっくりした……ちょっと、ノックくらいしてよ！』
バクバクと心臓が鳴る。
びっくりした。ナワーブ、いつからそこに。
「したわ。呼んだのに返事がなかったんだよ」
『あ、そうなの？ごめん……』
彼が不満そうに眉をひそめたので、反射的に謝る。
全然気づかなかった。自分で思っていたよりも深く考えごとをしていたようだ。
ベッドがギシリと音をたてる。
彼がベッドサイド、私の足元に座った音だ。
「怪我、大丈夫か」
不意に、彼がいつもより小さめの声で私に問いかけた。
え、え？ナワーブが、心配してくれている？
いつもなら「ドジ踏みやがって」だとか「間抜けなやらかしだな」とか言うのに。
『えっ、と、私は全然平気！ナワーブの方こそ凄い痛そうだけど……』
驚いて少し言葉に詰まりながら返事をする。
彼の腕にぐるぐると巻かれた包帯に、私はそっと手を伸ばした。
「っ！」
『え？』
ビクッと大きく揺れて、驚いたような瞳がこちらを見る。
『ご、ごめん！痛かった！？』
「いや、違え！……ちょっと驚いただけだ」
慌てて返事をする様子は、どこか違和感を伴っていた。
ナワーブって、こんな顔するやつだっけ。
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ノア - いい話でした!!!でも完結しないで欲しかった!!!なんか寂しい!!! (2021年9月16日 18時) (
レス) id: d3532bbf31 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダー - 完結おめでとう！！ナワーブかっこよかったなーこれからも頑張れ (2020年1月23日 18時) (レス) id: 54c7bc329a (このIDを非表示/違反報告)
主人公(プロフ) - 完結おめでとうございます！ナワーブくんと夢主ちゃんの葛藤……二人とも幸せになって良かったです！イライくんは…ちょっと悲しいけど…とても素敵なお話でした！ (2019年8月14日 8時) (レス) id: b1a69e75f8 (このIDを非表示/違反報告)
setuna7014(プロフ) - 完結おめでとうございます、とても素敵な作品でした。次のお話も期待しております (2019年8月14日 3時) (レス) id: 9c6758aed7 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぴら(プロフ) - setuna7014さん» 率直なコメントとっても嬉しいです、ありがとうございます！更新頑張ります…！ (2019年8月3日 23時) (レス) id: 3f5b5addce (このIDを非表示/違反報告)
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