続編 第十話 謎の男は訳あり ページ11
京都 祇園 大通りの角 「本店、楼香縁」
店先で華苑楼の叔母さんこと捺屡と由洲屡の母親の妹の叔母さんに当たる人と若い男性が揉めている
車内で突然目に入ってきた。由洲、華菜子は寝てしまい華衣はうたた寝状態で目撃者はオレだけ
車を見るなり若い男性は足早にそそくさと逃げて行くそれを見て叔母さんと目線が合い
オレは頭を下げると叔母さんは嬉しそうに笑いかけ寄って来た車から下り叔母さんの方に寄って行く
華純「よう来たな!待ってたで!大きゅうなって!見違えたで!・・べっぴんさんになったな!」
捺屡 『ご無沙汰しています叔母さん、オレ男ですから!勘違いしないで下さい!』
由洲 「ご無沙汰してます。お元気そうで何よりです。中々顔を出せずすみませんでした。」
華純「姉さん待ってるから早う行ったてや」
叔母さんが迎えてくれて店の隣の自宅の方に入って行こうとする
由洲屡、華衣、華菜子は叔母さんと一緒に入って行くと男が背後にいるのに気がつき振り向く
男 「おいっ!あんたこの家の人間か?」
男は無精髭をはやし茶髪で左耳にピアスをはめ、加えタバコで話し掛けて来る
捺屡 『・・・あんたは?どちらさん?』
見るからに怪しい気もするが外見で判断したら悪いかと思い黙って様子を見ると
男 「オレは・・・華菜子・・はおるか?出せや!用事があるんじゃ!!!」
捺屡 「・・・・」
オレと側に寄って来た華衣と半ボケ顔で歩いて来る由洲屡の手を引っ張りながら寄って来る
華菜子が前方を見るなり険しい顔で男の手を引っ張ると何処かに足早に歩いて行く二人を見る
華衣 「まったく!!!華菜子も・・・・」
その先を続けようとしたがオレや由洲屡の顔を見るとオレの耳元で小さい声で話し始める
華衣 「なっちゃん!今の男の人の事お母はんには黙っといてや!」
捺屡 「はっ?・・・・分かった。」
おそらくさっきの男は華菜子のお相手と思い頷く、由洲屡はまだ半ボケしているのか
今、何が起きているのか男の存在自体覚えていないだろう
華衣 「なっちゃん、由洲くん行こうや〜お母はん待ってるわ」
オレは由洲屡の腕を引っ張りながら華衣の後のにつずいてのれんをくぐった。
暖簾には「桜月楼」の暖簾をくぐろうとすると着物姿の20代後半辺りの男性と俺と年が
変わらない男性二人が華衣やオレ達に軽く会釈すると入口の提灯に灯りを着けた。
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作者名:marimo7567 | 作成日時:2016年6月6日 19時