子供たちの手の中に ページ26
真実は少し考えるような仕草をすると、アダムとイブに問いかける。
真実「教えなさい、アダムとイブ。兄さんが本当に望んだものは何?」
アダム『承認』
イブ『コマンドを実行します』
すると、生前のレックスの画像が現れる。
バン「これは……?」
遙「アダムとイブが、地球上にあるすべてのデータベースから、生前の檜山蓮の情報を映し出している」
真実「兄さん…」
今度は、アダムとイブがレックスのホログラムを映し出す。
バン「レックス!」
遙「檜山蓮の人格を、再構築したのよ」
真実「兄さん…」
バンたちと話す時よりも、真実は優しい声音で語りかける。
真実「もうすぐ兄さんの願いが叶うわ。この世界は変わるのよ…」
レックス『人は獣にあらず。人は神にあらず。ならば、人は人として何をするべきか?
それを人類に考えさせるために、俺は世界秩序の崩壊を願った。
この世界を支配している権力者たちを葬り、まったく新しいシステムを作りだしたかった』
真実「ほら、やっぱり!」
レックスの意思が、自分と共鳴していることに、真実は喜ぶ。
レックス『しかし、それは間違っていた』
だが、その一言を聞くと、真実は凍りつく。
レックス『世界の滅亡をは、希望の芽もまた、潰してしまう。俺は山野バンに、子供たちに、未来の希望を見た』
真実「そんな!」
真実は、後ずさる。
レックス『世界を闇に閉ざすのが人間なら、輝やかせることができるのもまた、人間なんだ』
真実「兄さん? そんな、それが兄さんの望んだことなの?」
バン「レックス…」
レックス「この世界の未来は、希望は……子供たちの手の中に!」
レックスのホログラムは、それを言うと消滅した。
アダム『ネガティブ』
イブ『檜山蓮の出した結論は、誤りと判断。新たなる世界の構築、そのためには完全なる破壊が必要』
アダム『したがって、メインレーザー発射シークエンスの続行を提案』
イブ『承認』
真実は泣きながら崩れ落ちる。
その時に車いすにぶつかり、赤いシールドは消える。
遙「アダムとイブを、パラダイスのメインシステムから、完全に遮断する」
そう言って、手動遮断装置を起動する。
アダム『メインレーザー発射シークエンス、最終段階に移行。セイフティ、クリア』
イブ「10,9,8,7、6,5,4,3,2,1」
遙「これでっ!」
時間ギリギリのところで、遙はアダムとイブをパラダイスから切り離す。
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ちー - すごいですね(*^o^*)私ずっとこの小説を見てますがものすごくワクワクしてきました!続き楽しみですね!頑張ってくださいね! (2015年9月6日 0時) (レス) id: f2f8d35ee4 (このIDを非表示/違反報告)
みこ - 書いてください!読みたいです!! (2014年5月31日 7時) (携帯から) (レス) id: 37a6259cc0 (このIDを非表示/違反報告)
星原紘(プロフ) - 狩人ツキさん» はい、頑張ります! (2014年2月2日 9時) (レス) id: 478b5cdbc7 (このIDを非表示/違反報告)
狩人ツキ - 続編、楽しみにしてます! (2014年2月2日 8時) (レス) id: 41fb17df6e (このIDを非表示/違反報告)
りん - 書いてほしいです! (2014年2月1日 23時) (レス) id: b9d101cf70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星原紘 | 作成日時:2013年12月26日 11時