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両親を見捨てた後ら賞金首の顔や特徴が記載された貼り紙を手に、私は暗殺業界に身を投じた。
前々から目を付けてはいたものの、自分に愛情を注いでくれる両親という存在が無意識に枷となっていたのだろう。顔向けする両親が事実上存在しなくなったことでなんの躊躇いも無く人の道を外れた。
貴族やその護衛、(目的は分からなかったが)襲撃してきた暗殺者達を幾度となく葬ってきた自分にとって、生物を殺す仕事は正に天職だった。
ある程度の信頼を得た後気配を消してターゲットに近づき頸動脈を掻っ裂く、というなんとも雑な暗殺方法だった為、現場が悲惨な事になってしまうのは最早デフォだったが然し、腕は確かだったので。
次第に自分宛に直接依頼が舞い込んでくるのも珍しくなくなる程には繁盛していった。
嬉しいと思う反面、熟しても熟しても増えていく依頼に人間の闇を垣間見て気分を落とすことが屡々あった。
そんなある日。暗殺帰りだった私はふと辺りを見回した。街の治安が以前訪れた時よりも段違いで良くなっていたから。
街ゆく人の表情も心做しか明るくなっていて、そのもの珍しさに目線を動かしていると パチリ、とある人物と目が合った。
絹糸のような金に輝く髪に、鮮血のような、何処かの屋敷で見たガーネットのような赤い瞳が映える。
彼にはきっと、太陽よりも月……特にブラッドムーンが良く似合うのだろうな。
＿＿なんて。
そんならしくない事が一瞬で思い浮かんで。
自分の事なのにも関わらず湧き出た言葉が理解出来なかった私は瞬時に彼から目を逸らし脱兎の如くその場を去った。
うん、二度目*の時にも思ったけど傍から見たらただのヤベー奴やんね自分。
余りにも鮮明に、記憶の中で居座る彼の姿に悩まされ、その意味を理解出来ぬまま幾日か眠れぬ日を過ごした。
一週間が経つ頃には眠いを優に通り越してハイになっていて。
眠気を誤魔化すために馬鹿みたいに依頼を詰め込み全ての依頼を終わらせた所で泥のように眠りについた。正真正銘のバカである。
で、次の日起きたら なんと 誘拐 されていた!!!
……？？？？？？？
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怜巫(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます。イマジナリーッペンは自分でもお気に入りの造語です(笑)。ご期待に添えられるようなお話かは分かりませんが、気長にお待ち頂ければ幸いです… (11月20日 15時) (
レス) id: 42dc5a7528 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 今では珍しいパンゾンビ、P.6で出てきて懐かしすぎて久々に見に行ってしまいましたwイマジナリーッペンの語呂の良さ、微笑んでしまうようなやり取りetc…明日が一応更新日ということで、気長に楽しみに待っています！！ (11月18日 20時) (レス) @page33 id: dba6e6f19e (このIDを非表示/違反報告)
怜巫(プロフ) - ワカメさん» お褒めいただきありがとうございます！遅筆ですが頑張って続きを作成中ですのでこれからも本作品を何卒宜しくお願いします！ (10月3日 20時) (レス) id: 138669c149 (このIDを非表示/違反報告)
ワカメ - ものすごく面白いです！続き楽しみにしてます！ (10月3日 18時) (レス) @page22 id: 103dc78d5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜巫 | 作成日時：2023年8月17日 5時
