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主を幼い子供に殺されて動揺する護衛達も隙をついて一緒に殺した。ぼんやりとした頭の中で 呆気ない、こんな屑どものせいで、なんてことを思っていたような気がする。
…ヤ、どうやったっけ。もしかしたら何も思っとらんかったかもしれん。
当時の私は自分の感情に対する興味関心が薄すぎて、あのグルさんに一度チョップをかまされる程だった。間髪入れずに全力でやり返したのはいい思い出だ。……いい思い出か？？？
てか待って今思うと とんでもねぇ事されとるやんけ。二度目*の私に記憶が無くてよかった、あったら吐血(基本技)してたと思うから。
初めて人を殺したにも関わらず 後処理は随分冷静に行えたし(綺麗になったかはさておき)、武器として使ったガラス片を刺した位置も身長の関係で近かった足や腹部ではなく、何故か首元だった。
当時の私はどこをどうしたら人が死ぬとか、そういう人体に関する知識は微塵もなかったから、多分一度目*で覚えていた人体の知識を無意識に使っとったんやと思う。ひぇーおっそろし(他人事)
金品は売り捌いて食料にして、自分よりも幼い まだ未来のある子供に分け与え、貴族が持っていた食料は家族で分けて飢えを凌ぐ。
気付いたら、そんな生活を繰り返していた。
でも長く生きるには勿論それだけじゃ足りなくて。
しかも何やらスラム街を危険視するような噂が立っていたらしく、
碌に教養もない私に最善案など思いつく訳もなく、そうこうしているうちに更なる衝撃が幼い私を襲った。
両親がクスリに溺れたのだ。
一応常識のある人だったから、恐らく麻薬商人に上手いこと言われて流されたのだろう。元々頭の弱い両親だとは思っていたが真逆ここまで弱いとは思わなかった。スラム街なんて廃れた所に訪れる商人なんてロクな奴じゃない、両親もそんなこと分かりきっていただろうに。
私は二人を見捨てることを決意した。
確かに育ててもらった恩はある。でも、当時の私にそれ以上の情はなかった。
こんなところでクスリに溺れてしまえば死ぬまで戻れないのは明々白々、いくら実親だろうが廃人になるまで看てやる義理はない。
幹部になった後 過去の話を語る機会があったが、その時シマさんに「お前は正しい選択をした」とお褒めの言葉を頂戴した。
多分通ずるモノがあったんやと思う。ナニとは言わんが。
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怜巫(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます。イマジナリーッペンは自分でもお気に入りの造語です(笑)。ご期待に添えられるようなお話かは分かりませんが、気長にお待ち頂ければ幸いです… (11月20日 15時) (
レス) id: 42dc5a7528 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 今では珍しいパンゾンビ、P.6で出てきて懐かしすぎて久々に見に行ってしまいましたwイマジナリーッペンの語呂の良さ、微笑んでしまうようなやり取りetc…明日が一応更新日ということで、気長に楽しみに待っています！！ (11月18日 20時) (レス) @page33 id: dba6e6f19e (このIDを非表示/違反報告)
怜巫(プロフ) - ワカメさん» お褒めいただきありがとうございます！遅筆ですが頑張って続きを作成中ですのでこれからも本作品を何卒宜しくお願いします！ (10月3日 20時) (レス) id: 138669c149 (このIDを非表示/違反報告)
ワカメ - ものすごく面白いです！続き楽しみにしてます！ (10月3日 18時) (レス) @page22 id: 103dc78d5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜巫 | 作成日時：2023年8月17日 5時
