【小噺】それはまるでお菓子のような* ページ43
10000hit記念(特別編)
10月31日。古来より彼岸と此岸の境界が曖昧になり、幽霊や悪魔が地上に戻ってくると考えられていた日であり、人々は此岸にやって来た人ならざるモノ達を追い払う為に焚き火をしたり、お化け･悪霊等に仮装し、霊を鎮魂する為のお供えものをして過ごしていた……らしい。
ぺらり、表紙を捲る。
丈夫そうな作りのソレには不気味な
ひとらんさんに見せたら叩き潰されてしまうだろうなと予想するまでも無い事実を思い浮かべながらも、どうなるか試してみたい、と言う蛇な衝動に駆られてしまう。普段鳴りを潜めている悪戯心が湧き上がるのはハロウィンが近いからだろう。知らんけど。
木と骨が衝突し、軽やかな音を立てる。
「カタカナ居る〜？居るんやったら入るでー ええよ はーい」
返事をする暇さえ与えず するりと自室に入ってきたのはシャオさんだった。ニット帽は着用しておらず、ブタのピンのみが彼の頭部を飾っている。この間いつも弄られる側のエミさんに日頃の仕返しだと言わんばかりに告げられた(勿論本人は一つの雑学として披露しただけなのだが)言葉が余程響いたのだろう。
自己完結せんで欲しいなとは思いつつも、気配を察知してから何となくやるだろうな〜と予測していたし抑そんな事で咎める気もないのでスルーしておこう。
"手長足長"の項に栞を挟んでから本を閉じ、椅子をくるりと回転させる。
『どうかしましたか？』
「や〜…実はな？今度やるイベントでどんな格好すれば良えか思い付かんくって…んで、エミさんにアドバイス貰お思って行ったんやけどエミさんがカタカナに聞いた方が良え言うから訊きに来てん」
イベント、とは恐らく二週間後に行われる"出張ハロウィンパーティ"の事だろう。グルッペンに指名された幹部率いる兵士らが仮装をして各地域に赴き子供たちと戯れたりお菓子を上げたりする、云わば交流会のようなモノだ。運が良ければ合法で地元に帰れるので、兵士たちにも人気な催しの一つである。
にしてもなんてタイムリーな話題…もしかして打ち合わせでもしてた？私覚えないけど()。
『そうですねぇ…シャオさんやったら＿＿＿』
︎ ︎ ︎ ︎
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怜巫(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます。イマジナリーッペンは自分でもお気に入りの造語です(笑)。ご期待に添えられるようなお話かは分かりませんが、気長にお待ち頂ければ幸いです… (11月20日 15時) (
レス) id: 42dc5a7528 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 今では珍しいパンゾンビ、P.6で出てきて懐かしすぎて久々に見に行ってしまいましたwイマジナリーッペンの語呂の良さ、微笑んでしまうようなやり取りetc…明日が一応更新日ということで、気長に楽しみに待っています！！ (11月18日 20時) (レス) @page33 id: dba6e6f19e (このIDを非表示/違反報告)
怜巫(プロフ) - ワカメさん» お褒めいただきありがとうございます！遅筆ですが頑張って続きを作成中ですのでこれからも本作品を何卒宜しくお願いします！ (10月3日 20時) (レス) id: 138669c149 (このIDを非表示/違反報告)
ワカメ - ものすごく面白いです！続き楽しみにしてます！ (10月3日 18時) (レス) @page22 id: 103dc78d5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜巫 | 作成日時：2023年8月17日 5時
