◇* ページ39
「俺らは自分の意思で此処に居んのに"この組織に居るなんて可哀想"とか本機で思っとる奴等にはホンマ目ん玉投げ付けた方が良えと思う」
『あー、よくトンさんとかエミさんとかが被害に遭ってるやつね』
「そうそう。アレってもう俺らの意志も生き方も全否定されとんのと一緒なんよな。でも向こうはソレに全く気付かへん」
トントンは呆れたような表情で言う。
流石、幾つもの(クソ)勧誘を経験したお豚さんだ。面構えが違う。
『そういう奴の殆どが善意でやってんだもんなぁ…盲目の善意程タチ悪いモンそうそう無い』
『多分絶対グルさんの戦争大好きおじさんっていう一面と何時もの小物RPが独り歩きしてるからなんやろうけど……はは、流石諸悪の根源』
「このことに関してはあの人全く悪な…いんやけどな？ウン」
途中言葉を詰まらせたトントンにカタカナは くふくふと声を上げて笑う。その悪戯っ子のような純粋な笑顔に対面する彼は一瞬動揺を見せ、ぐびりとお酒を煽った。
『トンさん今ちょっと揺らいだよね？』
「まあまあまあ、ウン、アイツが戦争狂なんは事実やから。あと小物ロールすんのが好きなんも」
『それはそう。やけどそのインパクトの塊みたいな所だけが知れ渡り過ぎとるせいで他の面に目が向けられとらんのもまた事実』
「大抵はそうやろなぁ……ほらあの、随分前に攻め込んできたあのヤバい集団とかが良い例やろ」
トントンがそう言うと同時に浮かび上がってきた光景に、カタカナは思わず顔を顰めた。
余程酷い出来事だったのだろう。酔いが一気に覚めたようで赤らんでいた頬はすっかり元通りになっていた。
「くｯ、かっ顔えらいことなってるでっ」
『記憶に残す価値も無いもない奴等なのに無駄にインパクトが強過ぎて忘れられんのですよ彼奴等……』
「分かる。俺も諦めた」
『草』
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怜巫(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます。イマジナリーッペンは自分でもお気に入りの造語です(笑)。ご期待に添えられるようなお話かは分かりませんが、気長にお待ち頂ければ幸いです… (11月20日 15時) (
レス) id: 42dc5a7528 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 今では珍しいパンゾンビ、P.6で出てきて懐かしすぎて久々に見に行ってしまいましたwイマジナリーッペンの語呂の良さ、微笑んでしまうようなやり取りetc…明日が一応更新日ということで、気長に楽しみに待っています！！ (11月18日 20時) (レス) @page33 id: dba6e6f19e (このIDを非表示/違反報告)
怜巫(プロフ) - ワカメさん» お褒めいただきありがとうございます！遅筆ですが頑張って続きを作成中ですのでこれからも本作品を何卒宜しくお願いします！ (10月3日 20時) (レス) id: 138669c149 (このIDを非表示/違反報告)
ワカメ - ものすごく面白いです！続き楽しみにしてます！ (10月3日 18時) (レス) @page22 id: 103dc78d5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜巫 | 作成日時：2023年8月17日 5時
