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桜の前で皆と一緒に写真を散々撮られた後、親と子に別れて帰宅路をゆったりとした足取りで歩く。
後方からはあらあらまあまあ なんて世間話に花を咲かせている声が聞こえてくるが、声のトーンからして何時もよりも盛り上がっているようだ。春ということもあって普段の倍近く気分が上がっているのだろう。
後方組に負けじと私達も談笑していると、ふと陽呂が間抜けな声を上げて此方を向いた。
「そういや皆で飯行くことなったから」
「そうそう、そうなんよ」
『え、それってお昼？』
「んや、夕飯やって」
どうやら私が居ない間に色々話が進んでいたらしい。
昼飯やなくて夕飯なんやね。まぁ今頃の昼は何処のお店も混むからしゃーないか。予約も今からじゃ遅いし。
『何処行くかって決まっとるん？』
「確かスシ〇ーかご〇村(=ご〇そう村)で迷っとるらしいで」
『あーね。まぁ近くのファストフード店言うたらそこやもんなぁ』
「オレ寿司食いたい！寿司！」
「希お前この前寿司食った〜言うとったやんけ」
「なんやお前ごち〇派か？」
「僕は美味しければどっちでも良いですね」
「草」
「ならお前寿司派な」
「勝手に派閥決めんといて貰えます？？？」
こっちの意見としては寿司の方に傾いとるけど、寿司は高いから親御さんたちの間ではごち村の方に天秤傾いとるんやろうね。大食いが2人も居るから出費が………………ウン、これ以上は考えんとこか。
「Aはどっちが良えの？」
『え？あ〜…ヤ、私はどっちでも良いよ 特に拘りとか無いし。そう言う紗緒は？』
「俺はお寿司かな〜。お寿司ってなんかお祝い事って感じするやん」
『確かに』
「特別な時に食べるってイメージは確かにある」
「おし、じゃあ今日の夕飯は寿司に決定やな！」
いやそうとは限らんでェ!!、と口走りそうになって慌てて唇同士を縫い付ける。
このネタを知る人はこの場に居ない、つまり言ったところで只々気不味くなるだけ＝言うだけ損。の方程式がフレーム単位で構築される。
危ない、変に気遣わせてまうとこやった。優秀な針と糸を持っていて良かったと心底思った。
「"こっちの意見は寿司で纏まったで"…と」
「ないすー」
「直接言った方が早ないコレ？」
『希、しぃーーー』
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怜巫(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます。イマジナリーッペンは自分でもお気に入りの造語です(笑)。ご期待に添えられるようなお話かは分かりませんが、気長にお待ち頂ければ幸いです… (11月20日 15時) (
レス) id: 42dc5a7528 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 今では珍しいパンゾンビ、P.6で出てきて懐かしすぎて久々に見に行ってしまいましたwイマジナリーッペンの語呂の良さ、微笑んでしまうようなやり取りetc…明日が一応更新日ということで、気長に楽しみに待っています！！ (11月18日 20時) (レス) @page33 id: dba6e6f19e (このIDを非表示/違反報告)
怜巫(プロフ) - ワカメさん» お褒めいただきありがとうございます！遅筆ですが頑張って続きを作成中ですのでこれからも本作品を何卒宜しくお願いします！ (10月3日 20時) (レス) id: 138669c149 (このIDを非表示/違反報告)
ワカメ - ものすごく面白いです！続き楽しみにしてます！ (10月3日 18時) (レス) @page22 id: 103dc78d5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜巫 | 作成日時：2023年8月17日 5時
