◇ ページ13
「クラス一緒になれると良えなぁ」
『いや紗緒特にクラスに拘りないやろ』
「バレてて草」
「それはそう」
高校初登校だが彼らは何時もと特に変わらない。
唯差異を一つ挙げるとすれば、交わす話題に青春の二文字が滲んでいる事くらいだろうか。普段下らない話ばかりしているせいか胸の辺りがムズ痒くって仕方ない。
「まぁ一緒やなくてもなるだけ近い方が良えよな」
「お前ただ休憩時間に突撃したいだけやん」
「何ノコトカナー」
「しらこいぞお前」
『7クラスもあるんやから絶対誰かハブられるって』
「俺になるな俺になるな俺になるな…(懇願)」
とまぁそんな感じで駄弁りながら歩くこと約三十分。長い長い桜並木が私達新入生を出迎えた。
前日に雨が降っていたせいで桜花爛漫とはいかなかったが、それでも桜の美麗さは失われていない。
文明人みたいに桜を見て風情が云々なんて言うような人達ではないので、ただ「綺麗やな」とか「花見したいな」とか、そんな在り来りな会話を交わして校内に入った。
所詮花より団子である。
「お前ら何組やった？」
「Dやで」
「B」
『C組』
「ん、んーーまぁまぁまぁ…まだマシか」
希がB組、私がC組、陽呂がD組。
随分と綺麗に分かれたな……いやそうはならんやろ。なっとるやろがい。
隣でうんうん唸る希に苦笑を零す。ギリギリ許容範囲内やったらしいがどんだけ皆と離れたないんやこの子。
「あっ、ふ、ふーん成程ね」
「そう言うシャオロンはどうやったん？」
私達の発言を聴き終わった途端挙動不審になった紗緒に陽呂が何かを察したらしく、悪どい笑みを浮かべて彼に質問を返した。その瞳には隠しきれない愉悦が滲み出ている。
「え？D」
「いやハブちゃうんかい！！！！」
「んはははははは！」
知 っ て た。
…あ、何か周りから凄い熱視線感じる。赤い矢印がチクチク背中に刺さってるよ〜ヤメテ痛い() うるsｳﾞｩﾝ!顔が良いと注目集めちゃうんすね、流石推し達。やっぱ私離れよかな。
「…離れんでな」
『あ、ハイ』
【速報】私の幼馴染はエスパータイプ
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論田紗緒/シャオロン
[概要]
A達の中学からの同級生で友達。陽呂(ロボロ)とはマブダチ。容姿は異世界の方を想定。
前世はd国軍の第二前線師団団長で、「近接戦最強」と謳われていた。
本編時空では茶山高校1年D組。得意科目は保健体育と芸術。苦手科目は家庭科。
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怜巫(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます。イマジナリーッペンは自分でもお気に入りの造語です(笑)。ご期待に添えられるようなお話かは分かりませんが、気長にお待ち頂ければ幸いです… (11月20日 15時) (
レス) id: 42dc5a7528 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 今では珍しいパンゾンビ、P.6で出てきて懐かしすぎて久々に見に行ってしまいましたwイマジナリーッペンの語呂の良さ、微笑んでしまうようなやり取りetc…明日が一応更新日ということで、気長に楽しみに待っています！！ (11月18日 20時) (レス) @page33 id: dba6e6f19e (このIDを非表示/違反報告)
怜巫(プロフ) - ワカメさん» お褒めいただきありがとうございます！遅筆ですが頑張って続きを作成中ですのでこれからも本作品を何卒宜しくお願いします！ (10月3日 20時) (レス) id: 138669c149 (このIDを非表示/違反報告)
ワカメ - ものすごく面白いです！続き楽しみにしてます！ (10月3日 18時) (レス) @page22 id: 103dc78d5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜巫 | 作成日時：2023年8月17日 5時
