Love Holic(JUMP×JUMP)

あと数センチ(yb×ym) ページ12

※ノンリアル
※yb：高３ ym：高１
yb side





最初は可愛い後輩だった。


何事にも一生懸命、だけれどもちょこっと勉強ができないお馬鹿な子。


サッカーは人一倍残って練習して、高１でレギュラー入り。


俺の同級生や後輩に嫌味を言われてもへこたれず、結果を残す為に頑張って。


仲のいい後輩、本当にただそれだけだった。


…というより、俺が認めたくなかったのかもしれない。


ある日の部活の事。


引退していた俺はサッカー部に遊びに行った。





yb「あれ、今日みんなは？」



ym「薮先輩、何言ってるんですか笑
今日は部活休みの日ですよ？」




運動場に居たのは涼介だけ。


休みの日だという事を忘れてたよ。


仕方ないから涼介の自主練の相手をする。





yb「涼介最近はどう？
部活も勉強も」



ym「あ、そういえば薮先輩！
薮先輩に教えてもらった範囲でました！
ありがとうございます」



yb「そっか、良かったな」



ym「薮先輩は大学決まったんですか？」



yb「おう、推薦取れたからな」



ym「さっすが薮先輩っ
まだ俺に勉強教えてくれますよね？」



yb「どうしようかな〜
なんてね、いいよ」



ym「やった！
ありがとうございます、薮先輩っ」





ﾄﾞｷｯ




あれ、？


俺何で涼介の笑顔にドキドキしてるんだ？


涼介の笑顔は可愛いよ、でもな、？


頭の中で謎が止まらない。


まさか俺…涼介の事…


いや、それはない。


幾ら何でもな、うん。


そうやってその日は自分に言い聞かせて帰った。

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