I/Oth Anniversary(JUMP×JUMP)

33:10月3日 ページ39

side ryosuke

「……っ！」

プロデューサーに扱いにくいと言われた俺ら。

あれは本当に辛かった。

いのちゃんも光君も本当はとっても優しい。

けど、素直になれないのと、キャラの問題だ。

俺が言われたのもきっと後者の方で。

みんなが見てるのは
『Hey!Say!JUMPの絶対エース、山田涼介』
であって、『山田 涼介』では無い。

アイドルとしての幻影を作り出し、
ずっと演じ続けた。『山田 涼介』を。

そろそろそれに疲れた頃の、とどめの一撃。

マスコミなんて信じられない。

俺は未成年を妊娠なんてさせてないし、
他のみんなだってやってない。

アイドル『山田 涼介』ってそんな扱いにくい？

素の俺は、もっと穏やかだけど。

アイドルの俺は、きらびやかで自信に満ち溢れている。

誰だってアイドルとしての俺しか見れくれてない。

そのせいで演技が得意になったぐらいだから。

でも、メンバーの前では、ゆーてぃの前だけでは、
安心して普段の俺になる事が出来る。

ゆーてぃは、表は爽やか好青年だけど、ヘタレ。

でも、そこが可愛いかったり。

あ、メール送っとこ。

まだ許してはないけど。









.









「ん、メール？」

『To.ゆーてぃ

ベストジーニストやっと取れたんだね、
おめでとう。

By.山田 涼介』

「やま…♡」

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