I/Oth Anniversary(JUMP×JUMP)

13:9月13日 ページ13

side kei

「た〜かぎぃ〜♡」

「いや伊野尾君。たかき、ね。で、どうしたの？」

「ふふ、なんでもな〜い」

「なら呼ばないで！」


こうやって、いつも恋人みたいな言葉を交わす俺ら。

でも、実際は違って。

俺は高木と不釣り合いだもん。

高木は容姿も中身も完璧で。

例えチャラチャラ全盛期とはうって変わって
オネェになりつつも優しいし。

けど俺は、山田と違って圧倒的な美貌も無ければ、
知念と違って小悪魔的な魅力も無いし、
光みたいな不思議ちゃんな可愛さも無い。



「そんな事無いよ〜。自信無さすぎ。」

「…え？」

大ちゃんと夕食を一緒に食べて、
その思考を丸々話したら彼とそう言ってくれた。

でもやっぱり、自信を持てない。

「でもさぁ…俺よりやぶぅと光でしょ。」

「…いや、分かってるけど。」

その後光君も山田も知念もいのちゃんも、
恋して女々しくなってるからさ

って続ける大ちゃん。

「そんな…女々しかった？俺ら。」

「うん、めっちゃ。まぁ左右的に良いけど。」

いのちゃんもいのちゃんらしくで良いんだよ？



素直に嬉しかった。

…俺は俺らしく。

そうだよね、高木…覚悟しろよ？

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