I/Oth Anniversary(JUMP×JUMP)

12:9月12日 ページ12

side yuri

「けーとおはよっ♡」

「ちぃちゃんおはよ〜可愛いね〜」

「当たり前じゃん。」

君と居ると、心臓がうるさい。

これは重病だよ。一生直らない。
即ち、『恋の病』って奴。

圭人と居ると感じるこの優越感と劣等感。

優越感はファンのみんなに対する物。

メンバーは大貴以外他の男に恋してるからいいの。
あ、圭人は知らない。

ファンのみんなは僕にとってメンバーと同じ存在。

だから恋人的存在ではない。

みんなそう口にはしないけど、ね。

だから圭人にこんな事出来るのも僕だけ。

だけど劣等感もファンのみんなに対する物。

僕は男だ。どうやっても女にはなれないし、
女みたいな体にはならない。

いのちゃんとヒカ位なら問題ないけど、

僕と涼介の腕には良い感じの筋肉が。

ヒカは細マッチョだから、全然良いのに。

そして何より僕のお腹が孕む事は絶対に無い。

それは僕達全員に共通するけど。

ふと溜め息を一つ吐くと、
涼介が肩をポンポンと撫でてくれた。

「やっぱり…光君もいのちゃんも、
それに知念も俺も男だから、
『受け入れる側』にはなれねーのかな…」

涼介を見ると、少し目が腫れて赤くなっていた。

涼介も…涼介も同じ事を。

僕と同じで辛いよね…。

そんな涼介の言葉は、

ストンと心に落ちていき、
劣等感という障害物に引っ掛かっていった＿。

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