#34 謝罪を ★ ページ34
翌朝、俺はいつもより早く学校に行った。
他の人には変な目で見られたけど校門の前でやまを待った。
知念たちも登校してきて、それでもやまはまだ来ない。
「……ヒカ!離せっての!!」
「学校はちゃんと来ないとだぞ、ほら早く」
「涼介、せめて形だけでも授業には出ろよ」
「だから!俺は学校になんて…」
先輩2人に引っ張られていやいや登校してきたやまと目が合った。
俺を見ると気まづそうに俯き、帰ろうと暴れてる。
「……やま」
「なんだよ、なんの用……?」
近づいてもやっぱり目を合わせてはくれない。
大きく息を吸い込んでから俺は盛大に頭を下げた。
「この前はごめんなさい!」
「……は?」
「本当にごめん。もう絶対にあんなことはしないってここで誓うから…」
顔を上げると戸惑いを隠せてない顔でこちらを見ているやま。
何かを言おうと唇が薄く開いたそのとき……
「山田!」
「…有岡?」
大ちゃんが走ってきた。
俺や先輩には目もくれずまっすぐにやまのところへ向かうとやまのふわふわな髪の毛に触れる。
「山田、おはよう!」
「…おはよ」
「教室行こうぜ、知念と圭人も待ってるからさ」
半ば強引にやまの手を引いて大ちゃんは歩き出した。
“お前には渡さねぇ”
すれ違いざまにそう呟いて。
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日波 輪廻(プロフ) - 花奏さん» ありがとうございます(^^)これからもるち様と共にこの作品を良い物にしていこうと思いますので応援よろしくお願いします。 (2020年4月7日 11時) (レス) id: 2ecd55f01a (このIDを非表示/違反報告)
花奏(プロフ) - はじめましてっ!はじめて作者様お二人の作品を拝見致しました!なんというか、すごいドキドキするんですよね! あとはめげない裕翔君!そして優しい山田君!最高ですよね!これからも応援してますっ!! (2020年4月7日 11時) (レス) id: ed1d1a00c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日波 輪廻 るち x他1人 | 作成日時:2020年3月27日 16時