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#30 彼の思い ★ ページ30

「裕翔…!」




休み時間になってすぐに大ちゃんが俺の席まで飛んできた。

もちろん知念と圭人も。

さっきのことを聞かれるんだって察しはついたから人気のない静かな場所に移動した。




「裕翔、山田どうしたの?なんかあった?」



「………全部、俺のせいなんだ」




俺は昨日起こったことを全部話した。

保健室で見たもの、そのあと俺がしてしまったこと。

そして……ずっとやまが好きだったことも。




口に出して整理すると自分のしてしまったことの重さを実感する。

せっかく信じてくれてたのに、それを裏切ったのは俺なんだ。




「……っていうわけです……」



「…そっか……」



「ゆーてぃ、ちゃんと涼介に謝るんだよ?」



「わかってる。でもどうすれば……」



「………んな」




ずっと黙って聞いてた大ちゃんが、聞いたことの無いような低い声を唸るように出した。




「ふざけんな!!裕翔…お前なんでアイツ泣かせてんだよ!

お前が、アイツを笑わせてきたのになんでここまで来て泣かせてんだよ!!」



「大ちゃん……」




胸ぐらを掴まれて今まで見た事もないほどの本気で怒った顔が俺に迫る。

いつだったか、やまが俺を助けてくれたあの日みたいに壁に押し付けられてて。



「…ごめん」




そう言うしかなかった。

本当にこれは俺が悪いから。

大ちゃんの言うことはもっともだから。





「……もうお前には任せてらんねー」



「え……?」




大ちゃんの言ってることの意味がわからなかった。

考えが追いついてない俺をまっすぐな目が射抜く。









「…絶対、お前には山田を渡さない。俺がアイツを笑顔にする」

#31 先生の口から ☆→←#29 音を立てて ☆



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設定タグ:Hey!Say!JUMP , ゆとやま   
作品ジャンル:恋愛
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日波 輪廻(プロフ) - 花奏さん» ありがとうございます(^^)これからもるち様と共にこの作品を良い物にしていこうと思いますので応援よろしくお願いします。 (2020年4月7日 11時) (レス) id: 2ecd55f01a (このIDを非表示/違反報告)
花奏(プロフ) - はじめましてっ!はじめて作者様お二人の作品を拝見致しました!なんというか、すごいドキドキするんですよね! あとはめげない裕翔君!そして優しい山田君!最高ですよね!これからも応援してますっ!! (2020年4月7日 11時) (レス) id: ed1d1a00c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:日波 輪廻 るち x他1人 | 作成日時:2020年3月27日 16時

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