#19 放課後デート ☆ ページ19
「アイツは…」
やまが､口を開いた｡俺はやまの言葉を待った､が…
「ウザい」
「え…」
やまの口からは抽象的な言葉しか出てこなかった｡
「伊野尾のセンコー､アイツムカつくんだよ…」
「だから…?」
「そうだ､どーでもいーだろこんな話｡早く行くぞ」
「あぁ､うん」
やまは､この話題をさっさと切り上げたいらしく
俺を教室へ促した。が…
「あとさ､今度の月曜の放課後」
「え？」
「これのお礼で､サイコーワン連れてけ」
「あ､うん…」
「ありがとな…」
若干戸惑ったけど､頷いたらやまは嬉しそうに口角を上げた…
で､月曜の放課後｡近所のショッピングモールの東館1階｡
知念達と別れてサイコーワン目当てにやってきた
(知念から頑張れとの後押し付き)
「じゃ､やま財布渡すから好きなの頼んでいーよ」
「サンキュ」
「ついでに俺のもお願い、大納言あずきで」
「パシんのかよ」
…やまは不服そうに呟いたが､大納言あずきな､と確認し列へ｡
俺が座った席はレジにほど近い場所｡
だからやまを何気なく観察する｡
「シングルとトリプルを1つずつでシングルが大納言あずき､
トリプルがポッピンドリームとストロベリーチーズケーキと
ベリーベリーストロベリーどっちもカップで」
「かしこまりました〜」
へ〜､やまバニラだけじゃなく苺も好きなんだ
そのうち1つはやまにそっくりなアイドルとのコラボフレーバーでしょ
俺あの子タイプなんだよな…
にしても3つ全部苺って…
ん、3つ!?
「トリプル!?」
「個数制限なかったから」
「してなかったけど!!」
…口では言うけど、実を言うとそんなに怒ってはいなかった｡
まぁ､やまにならいくらでも貢げるからさ､俺｡
その分財布は寒くなるけどね!!
「…ホントはさ､ブラックモンブランでも良かったけど」
「ならそうして下さいよ」
「ブラックモンブランって九州しか売ってねーよ」
いや、それはいい｡
やまはアイスを食べるのを止め､俺を見据えた｡
「裕翔に…相談したい事があって…」
「…え?」
「…裕翔の事､信頼してるし､その…友達って思ってる､から…」
…嬉しかった｡
友達ってのは少し悲しかったけど、
信頼されてる事､相談を持ち掛けられた事、
そして「いつか」って言ってた裕翔呼びされた事…
…けど､俺のやまの食べてる苺アイスの様な
甘酸っぱい感情は直ぐ打ち砕かれた｡
.
「その…さ､俺…�睫擇離札鵐魁爾�好きなんだけどさ…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 155人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
日波 輪廻(プロフ) - 花奏さん» ありがとうございます(^^)これからもるち様と共にこの作品を良い物にしていこうと思いますので応援よろしくお願いします。 (2020年4月7日 11時) (
レス) id: 2ecd55f01a (このIDを非表示/違反報告)
花奏(プロフ) - はじめましてっ！はじめて作者様お二人の作品を拝見致しました！なんというか、すごいドキドキするんですよね！ あとはめげない裕翔君！そして優しい山田君！最高ですよね！これからも応援してますっ！！ (2020年4月7日 11時) (レス) id: ed1d1a00c3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：日波 輪廻 るち x他1人 | 作成日時：2020年3月27日 16時
