僕の手で溶かしたい(yt×ym)

＃14 待ち合わせ ★ ページ14

「…俺やっぱり帰る……！」



運良く先に会えた俺たちは他の3人が来るまで一緒に待っていた。



やまの私服、すごいオシャレ…！

爽やかなチェックのシャツがすごくかっこよくてかわいくて……

やばい、俺重症だ。


なんて1人で心の中で騒いでいたら突如言い出したやま。



「え、なんでよぉ」



「…お前ら仲良し同士で遊んでればいいだろ」



「お待たせ〜！！」



「あ、ほら来たから…ね？」




ナイスタイミング、みんな。

若干後ずさりしてるやまのシャツの裾をひっぱると諦めたのか大人しく、それでもそっぽを向いてる。




「おはよ」



「2人とも早かったんだな、はいこれ」




大ちゃんが差し出してきたのはアイスクリーム。




「やま、チョコとバニラどっちがいい？」



「…俺も、いいの？」



「もちろん！山田くんの分も買ってきたんだからさ」



「…じゃあバニラ」




大ちゃんから受け取ると小さくお礼を言って嬉しそうに舐めるやま。



……かわいい。

バニラ味好きなのかな、よし覚えておこう。




「…山田くんって意外と普通にかわいい……？」



「そうだよ、知らなかった？(笑)」




目を見張る知念にそっと囁くとほっぺたを膨らます。

圭人が思い出したように



「あ、お店混んじゃうから食べながら行く？」



って言うから5人で並んで歩き出した。



3人には少し前を歩いて案内してもらって俺はやまの隣に。




「美味しい？」



「…美味しい」



ふふ、とかわいく笑う彼に心臓が掴まれた気がした。

#15　打ち解けジェラシー　☆→←#13　どうしてなの　☆

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す