We are together (JUMP×JUMP) (ページ10)

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幕間ページ10

Side Ryosuke

「おお、良かった良かった！！」

周りに祝福されながらペコペコ挨拶する知念さんと中島さんを見ながら、ヒカはニコニコと笑っていた。

「確かにねぇ……知念さんはどーも元は違う人が好きだったらしいからねぇ」

「あー……それがなんとなく誰かわかるけど」

俺は、ずっと彼らを見ていたからそれをよく知っていたが、誰かは敢えて言わなかった。

「でも、この間の事件で知念さんも中島さんに惹かれてたみたい」

「とにかく、2人が結ばれてよかったよかった！」

ご満悦で中継を切るヒカを横目に俺は考えていた。

知念さんは自分がキレーな人間じゃないと言っていた。
まぁ、確かに彼はかつて知念さんが好きだった相手……伊野尾さんか失恋してもぬけの殻だったのに漬け込んで……。

でも、俺は数年前、失恋してもぬけの殻になっていた伊野尾さんはきっと、知念さんがいなかったらもう二度と小説を書けなかっただろうと思う。

形は歪だったけど、伊野尾さんにとって知念さんは救いだったと思う。

そんな知念さんも、中島さんに恋をしてそんな歪な関係を断ち切ったのだけど。

……でも。俺は考える。

知念さんは、中島さんという「ヒーロー」がいたから正しい道に戻れた。

けど伊野尾さんは……。

伊野尾さんは、知念さんがいても過去の失恋の傷がまだ残っているようだ。周りの人には解らずとも、俺は解る。

だって、瞳の奥が、酷く悲しい悲しいイロをしてるから___。

「ヒカ、次は伊野尾さん見ようよ」

「イノーさんって、あのハデガミのしょーせつか？」

「そうそう」

「わかった！！」

ヒカのあまりにも舌っ足らずな喋り方に思わず笑ってしまったが、気を取り直してヒカの見せてくれた映像に目を向けた__。

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更新、1ヶ月以上放置してしまい申し訳ないです。
無事に受験が終わりましたので占ツクもTwitterもこまめに更新していきます。

知念さんと、伊野尾先生はそういう関係だったっていうのは本来裏設定だったんですが、幕間もまぁ副音声的存在だからいいかなと思い書きました。

ytcnは初めて書いたのでなかなか筆が進まず苦労しましたがtkinは大好きなCPなので楽しんで書こうと思います。

引き続き、お楽しみいただければ幸いです。