talk 37 ページ37
彼女への気持ちに気付いてからも
いつもと同じようにメッセージを交わす。
いたって自然に。
俺が"俺"だと悟られないように。
と言ってもバレる事なんて無い。と
どこか自信もあって
"大阪へ向かう"とメッセージを送った。
危機感無さ過ぎたか？と思いつつ
俺みたいに大阪に降り立つ韓国人なんてごまんといる。
気付くはずがない。
そう思った・・・
大阪到着後、スケジュールをこなし
彼女に教えてもらったラーメン屋に
数人のスタッフと向かった。
「ユチョンさん、こんなラーメン屋どこで知ったんですか？笑」
「安いし、上手いし最高〜」
「しかも、駐車場あるのがポイント高い。笑」
「実は始めて来たんだよね。笑」
「そうなんですか？笑」
「うん。笑」
「誰かのオススメですか？」
「まあ、そんなところ。笑」
「てかこの味玉最高〜！笑」
見ての通りスタッフも大絶賛の味で
俺が見つけたわけじゃないけど嬉しくなった。
普段撮らない写真を1枚取り彼女に送った。
★うまかった。
メッセージと一緒に写真も付けて。
うん、お世辞抜きに美味い。
俺好みの味だし。
何より、店の雰囲気も場所も最高。
ラーメンを堪能した後
お会計をしに立ち上がった瞬間
視界に入ったのは、壁一面に貼られているポラロイド。
ここを訪れたお客さんだろうか。
「お兄さんも撮る？」
「え？」
「外国の人が来るのは珍しいから。笑」
「飾ってもらえるんですか？笑」
「もちろん！笑」
「こんなイケメン中々いないから！」
「あはは、ありがとうございます」
どうやら俺に気付いてない。
そこもまた新鮮で嬉しかった。
愛想の良い店主の勧めで
俺とスタッフは写真を撮ってもらい
沢山貼られている中の一枚になった。
貼られた写真を眺めていると
俺の隣に貼られている写真に目が止まった。
東京から5回目〜♪
いつもありがとうございます！
満面の笑みで店主と映る1人の女性。
「この子、大阪に来たら必ず来てくれるんだよ」
「常連さんですか？」
「そうそう、美人さんだろ？笑」
「はい。笑」
「Aちゃんって言うんだけど、必ず枝豆とビール頼むんだ。美人なのにオヤジなんだよ。笑」
「あはは、オヤジですか？笑」
「そう。笑」
そんな会話を交わして俺は店を後にした。
"君だとは知らずに"
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 41人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆん51164(プロフ) - かずみんさん» 初めまして！ありえない設定ですが、楽しんでいただけると嬉しいです(^^)また見にいらしてください★ (2019年4月13日 2時) (
レス) id: 0ecf5d8ff1 (このIDを非表示/違反報告)
かずみん(プロフ) - はじめまして(*^^*)ストーリーが新しくて、何よりユチョンとのお話嬉しいです。続きがとてもたのしみです。 (2019年4月12日 21時) (レス) id: 82ac5b04e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆん51164 | 作成日時：2019年3月8日 11時
