イドアズイド2 ページ38
アズール｢違う、ありえない……ジェイドとフロイドはここにいるはずだ｣
アズール｢絶対にいる、見つけてやる……｣
リドル｢アズール……？｣
レオナ｢ユニーク魔法を使え｣
リドル｢え？｣
アズール｢そうだ、監督生さんの世界の呪文がある……この世界にいないのなら、別の世界の力で……｣
レオナ｢さっさとしろ！｣
リドル｢お、オフ・ウィズ─────｣
アズール｢イヒリーベディッヒ…… Ich liebe dich……｣
リドル｢─────ユアヘッド！！｣
アズール｢…… Ich liebe dich！！！！｣
バシッ！！
リドル｢ぐッ！！｣
レオナ｢チッ……抑え込めねぇか！｣
アズール｢ああアアアアッ！！ ぐ、う、ぁあああーーーー！！！！｣
レオナ(魔法が使えねえ監督生は代わりに宝石を差し出す、違和感のねえやり方で律者のジェムを渡してたってことか……)
レオナ｢異世界の宝石なんぞに目を眩ませるからこういうことになるんだ、勉強になったなァ？｣
律者アズール『負け惜しみか獣人！ お前たちはもう足掻いても無駄だ、私が目覚めた時点でもう終わりが決まったのだから！！』
律者アズール｢ああ、う……うううう！！ イヒリーベ……Ich liebe dich……！！｣
意味もわからず同じ言葉を繰り返しているだけだが、世界は律者の言葉に呼応して空間を歪める。
レオナ｢逃げんのかよ？ 一人きりの世界でまた妄想浸りになろうってわけか？｣
律者は答えず、歪んだ空間の中に消えていった。
リドル｢な、何がどうなっている！？ 空間に穴を開けるなんて、あんな大掛かりな魔法……｣
レオナ｢間違いなく言えるのは、タコ野郎のあの力は監督生の世界から持ち込まれた異物……この世界にとってのウイルスって事だ｣
レオナ｢治る望みがあるとすれば……｣
───────
本来、この時空の狭間には、虚数空間を掌握する律者……アズールしかいないはずだ。
それなのに今彼は、他人と対峙している。
律者アズール『……なるほど。 ここは確かに名前に偽りなく、捻れた世界だな』
ジェイド｢そうらしいですね｣
フロイド｢じゃなきゃ自分から絞められに来るわけないし、元の世界の調子で適当にやったらここに来ちゃったんだ？ かわいそうにねぇ｣
律者アズール『ふ……』
血に倒れ伏す双子に囲まれた律者の肩には
空になった注射器が刺さっている。
他人がいると思っていなかったところで
不意打ちを食らったのだ。
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かおり(プロフ) - 雪華さん» コメントありがとうございます。 すみません、ほとんどわからないです･･･！ (2020年10月13日 19時) (
レス) id: 8721d08b30 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 鋼の錬金術師は知ってます？ (2020年10月13日 15時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かおり | 作成日時：2020年9月20日 2時
