どうするのか ページ10
「……どうも難儀だねェ。」
「つーかテメーは今回のゲーム参加確定だぞ。」
溜め息をついた鬼ヶ崎さんに駆堂さんが話しかける。
「育成ゲームの時に自分で約束したろ。」
「………覚えてやがったか。」
「たりめーだ。」
「じゃあメンバーはカイさんと……ザッ君行くかい？」
路々森さんが口を開く。
「？ 何故俺が……。」
「君達最近仲良しだろ？よく揃って居なくなる。」
ほんの少しだけ疑うような、探るような視線を彼女に向ける忍霧さん。……ここはフォローしておくのが吉か。
「今回は隠密行動……ステルス技術が必要っぽいですしね。確か忍霧さんはステルス系をやられる方じゃなかったですっけ？自己紹介の時にそんなこと聞いたような………。」
聞いたような、どころかばっちり手帳に記録してあるから確かな情報だ。
「……別に、俺は構わないんだが………。」
ちらりと鬼ヶ崎さんの様子を伺う忍霧さん。
そっか、協力要請を断られてまだ日も浅いからちょっと気まずいのか。
「俺も別に構わねェよ？」
「よし。あと2人だな。他に立候補は────。」
路々森さんが話を進め、入出さんが手を上げる
「………だと思ったよ。」
「ただこれだと野郎ばっかだぜ。肝心の『娘』がいねェが大丈夫かい？」
鬼ヶ崎さんのごもっともな突っ込みに、入出さんが真顔でアホ毛の根本にリボンを結び付けた。
「ん……あァ、似合ってる似合ってる。」
第2ステージでもやってたな…………っていやいやいや良いのかそれで！？
「遥か古より伝わる巻物によると……、彼奴らボンッキュッボンを好むと伝承されておりますじゃ………。」
キハチさんが徐に手を上げてそう言った。
全員が沈黙すること数秒、
「厳かに何言ってんだジジイ………。」
「お……おぐぅ………。」
「お、おじいちゃああん！！」
デジャヴの凄い光景が繰り広げられる。あれ、さっきもこの流れ見たような？
「あーもう……じゃあオカルト女！！行け！！」
……ボンッキュッボンで更屋敷さんを推薦する辺り、駆堂さんは更屋敷さんのスタイルが抜群な事を理解しているらしい。ここで推薦されるってある意味スタイルを誉められてるよね。
「！？ 嫌よ！！元々冗談じゃないけど今野流れで尚更嫌だわ！！」
「あ！？順番的にもテメーが適任だろうが！！」
「嫌！！あんたが肉まん2つつけて行けば良いじゃない！！」
「誰がつけるか！！」
あぁまずい。収集がつかなくなりそうだ。
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ユキヨル(プロフ) - 厘さん» ありがとうございます(*´-`)免疫かき集めて更新していきます！ (2019年8月30日 20時) (
レス) id: b49c625d58 (このIDを非表示/違反報告)
厘 - お身体に気を付けて、更新頑張ってくださいね！ (2019年8月30日 14時) (レス) id: 4d8a897ec9 (このIDを非表示/違反報告)
厘 - 続編おめでとうございます〜！逢河くんの小説少ないので本当に嬉しいです！チートや鈍感過ぎるとかそういう夢主じゃないのが特にいいですし、ちゃんと考えて書かれているなとよく思います！時々逢河くんが怒ったりしてるのもすごく良くて… (2019年8月30日 14時) (レス) id: 4d8a897ec9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユキヨル | 作成日時：2019年8月29日 21時
