番外編 鮮血湯煙事件3 ページ34
「え、それってどういう………。」
更屋敷さんが振り返る。
……ちゃんと説明すればなんとかなるかも？
「それが、さっき私達がここに来るときパカさんとすれ違ったじゃないですか？パカさんどうもここにいたみたいで、男湯と女湯の札を掛け変えたらしいんです。」
「……何よそれ………。」
「それにおかしいじゃないですか。忍霧さんとか女性が苦手で硬派な方なのに、こんなことになりかけてるなら止めるだろうし万一押し切られてもあの人自身は絶対拒むでしょう。」
「………それは、まぁ、確かに…………。」
「……暖簾の色で気付かなかったのもあれですけど、パカさんに騙されて間違って男湯に入ったのは私達の方です。普通に寛いでいただけの男性陣は無実なので殴らないであげて下さい。さっき死にそうな顔してましたもん。」
「………そう、ですね。」
更屋敷さんは納得してくれたらしい。
良かった！殺傷事件回避できた！！
どっと力が抜ける。
「………ん？あの九瓏さん、さっき、『死にそうな顔』してたって……。」
「………？はい。言いました。」
「………じゃあその姿、あいつらに見られたんですよね？」
「……はい。そうですね？」
「やっぱりちょっと殴ってきます。」
「何故！？」
落ち着いていた更屋敷さんがまた怒りのオーラを身に纏い始める。
………いやいやいやどうして！？
「事故だとしても女の子のそんな姿見たって言うんなら許されません！！」
「えええちょっ！殺さないであげて下さい！？」
男性陣は無実なんだってばぁぁぁぁ………。
私ごときのタオル一枚の姿見て更屋敷さんに殴り飛ばされるなんて罰が重すぎるだろう。
ずんずんと歩いて行く更屋敷さんを追いかけ男性陣の前に辿り着いたその時、
「………無駄にでけぇ(ぼそっ)。」
他の男性陣が真っ青になる中駆堂さんがとんでもない事を呟いた。
なぜ火に油を注ぐような事を？？？死にたいの？？？
「無駄って何よ！！！！！」
案の定怒りが頂点に達した更屋敷さんが駆堂さんを湯船に沈める。
他の男性陣は真っ青になって逃げ出した
「あの、更屋敷さん、ここ一応男湯です。間違えたのは私達であって…………。」
最早声が届いていない。哀れ駆堂さん。
どう助けたものかと悩んでいたら、背後で凄まじい水音がした。何かある程度重いものが落ちたような……、
「……えっ、逢河さん！？」
男性陣を発見した時は居なかった筈だが、何故か今目の前に逢河さんがいる。いつの間に？
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ユキヨル(プロフ) - 新埜さん» ご指摘ありがとうございます！！非公開になってるのに気がつきませんでした……公開にしておきます！！ (2019年8月26日 18時) (
レス) id: b49c625d58 (このIDを非表示/違反報告)
新埜(プロフ) - ユキヨルさんのお話、文才が凄くて面白いです！！あとすいません、おそらくですが、鮮血湯煙事件のとこ、1話目が非公開になっていると思いますよ!! (2019年8月26日 17時) (レス) id: a85fd0d46b (このIDを非表示/違反報告)
ユキヨル(プロフ) - 林檎さん» ありがとうございます(*´ω｀*)体調気を付けますね！ (2019年8月24日 18時) (レス) id: b49c625d58 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 更新頑張りながら体調にも気をつけてきださいね！ (2019年8月20日 10時) (レス) id: eadb533606 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヨル(プロフ) - Sayakaさん» なるべく毎日更新出切るように頑張りますo(･ω･o) (2019年8月20日 10時) (レス) id: b49c625d58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユキヨル | 作成日時：2019年8月19日 14時
