作戦開始 ページ26
「つか、推理女が門番とか大丈夫なのかよ。武器持ちっつっても護身用なんだろ。」
……これは心配してくれているのだろうか。駆堂さんやっぱりいい人だよね。ヤンキーだけど。
流石にあっさりやられるほど運動音痴では無いと自負しているから多分大丈夫だ。
「んー……。死ぬときは死ぬでしょうけど大丈夫だと思います。一応私、体育5ですし。それに怪我したとしても気にすることじゃありませんよ。待機組の皆さんの事は守り通しますから。」
私の中の優先事項は、このリアル実況に巻き込まれたメンバー達を無事に帰還させることと……あわよくば兄を見つけられれば嬉しいな、程度だ。どうせ帰還しても独りぼっちなのだから自分が生還できるかどうかは割とどうでもいい。
「……そんなことより早く決めること決めてしまいましょう？ここで時間を食ってもしょうがないですから。」
「まぁ、確かにそうだにゃ。あと決めることと言えば合言葉だが………。そうだな。」
「な、なんですか……。」
路々森さんが考え込み、更屋敷さんを見つめてニヤリと笑う。
「カリリンを合言葉にしよう。皆何を連想する？」
「顔面陥没……。」
路々森さんの提案に真っ先に挙手したのは入出さんだ。
「それはあっきー限定だな。もう少し皆が共感するものを。」
「じゃあ……癇癪持ち。」
「ビビり。」
「騒音。」
いや皆更屋敷さんへの印象酷すぎないだろうか。かく言う私は………。
「……三つ編み、とかですかね？」
似合ってて可愛いし。
「いい感じだ。もっとないか？」
「チキン。」
「ゴリラ。」
「ゴ……ゴリチキ。」
「ホラー実況、桃色、スイーツ好き………。うーん……。」
忍霧さん、ゴリチキとは一体？
「ねぇ何これ腹立つわ……皆殺しにするわよ……九瓏さん以外。」
確かにこれだけボロクソに言われたら腹も立つだろう。更屋敷さん可愛いのに。女子として憧れる。
「み、みなさん……。よかったらこれ、行く前にどうぞ。」
その時、食料庫に備え付けられている厨房にいた伊奈葉さんが戻って来た。その手にはプリンの乗ったトレーが握られている。
それを見た路々森さんがハッとした。
「採用だ、良いか皆！一方が『カリン』と言ったらもう一方は『プリン』だ！！」
「「「「イエス・プリンプリン」」」」
「調教済みか！！」
更屋敷さんの突っ込みも虚しく行動組はプリンを掻き込んで凄い勢いで出ていった。
………どうかご無事で、頑張ってくださいね。
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ユキヨル(プロフ) - 新埜さん» ご指摘ありがとうございます！！非公開になってるのに気がつきませんでした……公開にしておきます！！ (2019年8月26日 18時) (
レス) id: b49c625d58 (このIDを非表示/違反報告)
新埜(プロフ) - ユキヨルさんのお話、文才が凄くて面白いです！！あとすいません、おそらくですが、鮮血湯煙事件のとこ、1話目が非公開になっていると思いますよ!! (2019年8月26日 17時) (レス) id: a85fd0d46b (このIDを非表示/違反報告)
ユキヨル(プロフ) - 林檎さん» ありがとうございます(*´ω｀*)体調気を付けますね！ (2019年8月24日 18時) (レス) id: b49c625d58 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 更新頑張りながら体調にも気をつけてきださいね！ (2019年8月20日 10時) (レス) id: eadb533606 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヨル(プロフ) - Sayakaさん» なるべく毎日更新出切るように頑張りますo(･ω･o) (2019年8月20日 10時) (レス) id: b49c625d58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユキヨル | 作成日時：2019年8月19日 14時
