考察 ページ21
更屋敷さんたちが話を再開する。
私もちょいちょい口を挟みながら話を聞いていた。
……………あれ？
さっき入出さんは『見た目はまんま更屋敷さん』だったと言った。それはミミクリーの模倣技術が完璧に近いレベルで高いということだろう。
『完璧に人間の外見を模倣できる』植物……？
……まさか第3ステージで出会ったムラサキさんや源氏先生も、ミミクリーの仲間だったりするの？
はた、とそんな事を思い付いた。
このリアル実況を管理するのはパカさんだ。今回のマンイーター種？をけしかけてきた彼ならミミクリーを調整する事も(もしかしたらそういうの専門の協力者もいるかもしれないし)出来るだろう。人を食べないミミクリーの亜種が居たっておかしくないのだから、ムラサキさんたちがミミクリーだという可能性も無きにしもあらずなのでは？
……でも、私達の嗜好をごちゃ混ぜた見た目にするなんて可能なのだろうか。
今のところは可能性の1つだな。
そんな考察を手帳にメモした。
「……そうなると気になるんですよねぇ。」
入出さんの話では、ミミクリーは日が落ちると活動を停止するらしい。今後の考察の為に葉の1枚でも採取しておきたいので出歩きたいのだが、流石に1人で出歩くのははなぁ……。
考え事をしている間に入出さんと忍霧さん、路々森さんと鬼ヶ崎さんは居なくなっていたし伊奈葉さんは夕飯の支度中だ。
更屋敷さんは実体験型ホラーは苦手のようだし誘いづらい。逢河さんは眠っているし駆堂さんも目覚めていない。
…………よし、単独行動だ。
「更屋敷さん、私ちょっと出て来ます。」
「え、危険じゃぁ………？」
「すぐそこまでしか行かないので大丈夫ですよ。夜は活動停止しているらしいですし。」
「で、でも………！」
「寝ている2人のことよろしくお願いします。10分で戻るので………。、ん？」
立ち上がろうとして、引っ張り戻される感覚に視線を落とす。
「あれ、いつの間に…………。」
犯人は逢河さんだった。
相変わらず眠っているのだが、床に座っていた私の左袖を握っている。
「逢河さん、離してください………。」
「んごごごごごご。」
駄目だ離してもらえない。
今日はかなり動き回ったからお疲れだろう。起こすという選択肢は無いが離してもらえないのは困る。
「………しょうがないですね。諦めましょう。」
「そうした方が良いですよ絶対。」
私が諦めて座り戻すと、更屋敷さんがホッとしたような顔をした。
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ユキヨル(プロフ) - 新埜さん» ご指摘ありがとうございます！！非公開になってるのに気がつきませんでした……公開にしておきます！！ (2019年8月26日 18時) (
レス) id: b49c625d58 (このIDを非表示/違反報告)
新埜(プロフ) - ユキヨルさんのお話、文才が凄くて面白いです！！あとすいません、おそらくですが、鮮血湯煙事件のとこ、1話目が非公開になっていると思いますよ!! (2019年8月26日 17時) (レス) id: a85fd0d46b (このIDを非表示/違反報告)
ユキヨル(プロフ) - 林檎さん» ありがとうございます(*´ω｀*)体調気を付けますね！ (2019年8月24日 18時) (レス) id: b49c625d58 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 更新頑張りながら体調にも気をつけてきださいね！ (2019年8月20日 10時) (レス) id: eadb533606 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヨル(プロフ) - Sayakaさん» なるべく毎日更新出切るように頑張りますo(･ω･o) (2019年8月20日 10時) (レス) id: b49c625d58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユキヨル | 作成日時：2019年8月19日 14時
