団欒 ページ15
「なにっ！？ ちょっとマキマキ！くーろんを5秒見つめてくれ！」
路々森さんにそう言われ、不思議そうな顔をしてこちらを見た逢河さんと視線を合わせた。
頭の中で5秒カウントを取りつつ見詰め合う。
「……前から思ってましたけど、逢河さんの瞳は綺麗な色ですよね。」
雑感を述べつつ離れると、路々森さんが驚いたような声を上げた。
「どうやらくーろんにはマキマキの目が効かないようだにゃ。」
「Aさんすげええ！！」
……………よくわからない。逢河さんには魅了眼みたいな能力があるのだろうか。そしてそれは私には効かない？らしい。
騒ぐ2人を横目に逢河さんはすすり泣くムラサキさんに近付き、アフロをもじゃもじゃと撫でた後潰されたカップケーキを拾い上げる。
「あ、だめですぅ……。もう汚いし……人面瘡みたいだし………。」
ムラサキさんの静止もお構いなしに、逢河さんはカップケーキをぱくっと食べてしまった。
「マキノさんすげええええ。」
「パーフェクトだマキマキ！！」
………そういえば。
「ムラサキさん、お怪我はありませんか？」
「大丈夫ですぅ。Aさんが守ってくれたので……。」
「よかった。女の子は怪我しちゃまずいですからね。」
ふんわりと笑ったムラサキさん、本当に無事でよかった。
「どんぞぉ。皆さんにも食べて欲しくってぇ、こっそりつくってましたぁ……。1つは目付きのおっかないおっとさんに渡してくんなせぇ。」
ムラサキさんがカップケーキをくれた。美味しい。源氏先生に渡していたときにも思ったけれど、とても可愛らしいケーキだなぁ。
「アンヤ君、そういえば無事でしょうか……。」
「平気じゃない。失格ってこのステージだけでしょ。」
「駆堂さんなら大丈夫な気がします。」
………今頃どこで何をしているのだろうか、駆堂さん。
「というかほっときなさいよそんな奴。」
そう言う更屋敷さんの視線の先、ムラサキさんの膝枕で源氏先生が眠っている。
「で、でもぉ……なんだか放っておけなくてぇ。起きたら言ってあげたいんですぅ。あたすにとって先生は十分、キラキラの『源氏ヒカル』に見えたですぅ……。」
……今、ほんの少しだけ、源氏先生の表情が和らいだような……？
「ムラサキちゃん……。じゃあ私が代わりに4、5発殴るわ。」
更屋敷さん…………。
「何故でしょう。源氏君あのまま起きない気がします。」
「同感です入出さん。」
まぁ、源氏先生が起きなくても不都合はないのだけど。
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ユキヨル(プロフ) - 新埜さん» ご指摘ありがとうございます！！非公開になってるのに気がつきませんでした……公開にしておきます！！ (2019年8月26日 18時) (
レス) id: b49c625d58 (このIDを非表示/違反報告)
新埜(プロフ) - ユキヨルさんのお話、文才が凄くて面白いです！！あとすいません、おそらくですが、鮮血湯煙事件のとこ、1話目が非公開になっていると思いますよ!! (2019年8月26日 17時) (レス) id: a85fd0d46b (このIDを非表示/違反報告)
ユキヨル(プロフ) - 林檎さん» ありがとうございます(*´ω｀*)体調気を付けますね！ (2019年8月24日 18時) (レス) id: b49c625d58 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 更新頑張りながら体調にも気をつけてきださいね！ (2019年8月20日 10時) (レス) id: eadb533606 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヨル(プロフ) - Sayakaさん» なるべく毎日更新出切るように頑張りますo(･ω･o) (2019年8月20日 10時) (レス) id: b49c625d58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユキヨル | 作成日時：2019年8月19日 14時
