育成と恋愛と ページ1
実況3日目、今回のスタート場所は屋外ということでパカさんに連れられた私達は牧場へ来ていた。
「第3ステージは恋愛育成シュミレーション、『ときめきエッグ☆ムラサキノウエ』〜。この卵から生まれる少女を育成し、学園のアイドル源氏ヒカル君との恋を見事成就させて下さい。」
パカさんの背丈より大きな卵を見ながらそう説明される。
「……おや、屋外なのに空気が悪い。これいかに」
………人間って卵生だったっけ。
他の皆さんもドン引きしているようだ。
……入出さんと路々森さんを除いて
「「わぁぁぁぁあ！！」」
「すげー！！恐竜の卵みたいです。」
「アルパカ君！ドリルを貸してくれたまえ！中身も是非観察したい！！」
「ダメですよー。少女の素が流れ出てしまいます。」
「「少女の素！？」」
大興奮で卵を撫でる2人は心底楽しそうだ。
特にあそこまでテンションの上がった路々森さんは初めて見る。
「実況者数は4名以上。今回上限は設けません。自薦他薦如何様にでも、じっくり話し合ってお決め下さい。」
「育成ならそいつだろ。マメ女。」
駆堂さんにそういわれたのは伊奈葉さんだ。おどおどと視線をさ迷わせた彼女は入出さんの後ろに隠れてしまう。
「マメツキを……呼びましたね。」
「呼んでねぇ。」
相変わらず駆堂さんのツッコミはキレキレだ。見ていて非常に面白い。顔には出さないが。
「後は恋愛ゲームだと、逢河さん………。」
呼ばれた逢河さんはというと、柵に凭れて目を開けたまま眠っていた。
「…………だ…………大丈夫かしら……。」
「マキマキ、せめて瞼を閉じたまえ。ドライアイになるぞ。」
更屋敷さんと路々森さんがそんな逢河さんを見てそれぞれに反応する。
「立候補無かったら俺また参加してみたいです。」
「懲りてねーなこのバカ………。」
「アンヤ君もいかがですか、共に源氏君を口説きましょう！」
「ヤロー口説いてどうすんだよ。」
………漫才かな？？？
本当に心底非常に面白い。
そんな愉快なやり取りをしていた2人だが、ふと駆堂さんがはっとした顔をした。
「アカツキ止まれ、動くな。」
「…………？はい。」
不思議そうな顔をしつつ言われた通りにその場に停止する入出さんの頭に乗った何かを、駆堂さんが叩き落とした。
何事かとよくよく見てみる。
…………これは、
「羽の生えた……アルパカ？ですかね？」
羽の生えた顔だけのアルパカがうごうごと蠢いていた。
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ユキヨル(プロフ) - 新埜さん» ご指摘ありがとうございます！！非公開になってるのに気がつきませんでした……公開にしておきます！！ (2019年8月26日 18時) (
レス) id: b49c625d58 (このIDを非表示/違反報告)
新埜(プロフ) - ユキヨルさんのお話、文才が凄くて面白いです！！あとすいません、おそらくですが、鮮血湯煙事件のとこ、1話目が非公開になっていると思いますよ!! (2019年8月26日 17時) (レス) id: a85fd0d46b (このIDを非表示/違反報告)
ユキヨル(プロフ) - 林檎さん» ありがとうございます(*´ω｀*)体調気を付けますね！ (2019年8月24日 18時) (レス) id: b49c625d58 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 更新頑張りながら体調にも気をつけてきださいね！ (2019年8月20日 10時) (レス) id: eadb533606 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヨル(プロフ) - Sayakaさん» なるべく毎日更新出切るように頑張りますo(･ω･o) (2019年8月20日 10時) (レス) id: b49c625d58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユキヨル | 作成日時：2019年8月19日 14時
