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目。1 ページ47

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千葉side


シャンプー何使ってんの?って
聞きそうになるくらい
さらさらの黒い髪だと思っていたのは
実は深い藍色の髪だった。
綺麗だと、思った。



____________


バンド練習の休憩。
タバコを吸いに行くともやんと、水を買いにこやさんとにっちが外に出て行った。

錆びた丸椅子にどかっと座り、スマホを開く。
ぽちぽちとスクロールするのは動画のコメント欄。


小柳「まじ千葉ちゃん最悪…パコパコ大臣さすが…月何で女抱いてるの…」

千葉「へ?あ、ちょ!読まないで!」

小柳「なん?お前気にしてんの?」

千葉「いや、そういうわけじゃ」


いつの間にか帰ってきたこやさんに昨日の動画のコメント欄を後ろから覗かれていた。


小柳「しかたねぇじゃん、お前が招いた種だし」

にち「なになに?」

小柳「千葉がアンチ気にしてまーす」

ともや「は?お前が悪いじゃん」

千葉「まぁそうなんだけどさぁ」


コメント欄よりひどい言われよう。

ていうか、気にしてないから。

気にするべきか??


事の発端は、キッチンでタバコを吸ってたともやんに、キッチンのゴミ箱に捨てた
まぁ、ほら、あの、あのゴミを見つけられたせいで
こやさんにサブチャンのカメラを回された。


詰められて洗いざらい話さなければならなくなったその動画のコメント欄はプチ炎上。

でも、それも含めてネタだとファンも俺らも思ってるから、どうって事ないんだけど。



なぜか、ファンよりもメンバーに怒られる。


にち「誰でもいいわけじゃないんでしょ?」

とも「ちゃんとしろよまじで」

小柳「ファンじゃないからいいってもんじゃねぇだろ、いや、俺ら関係ねぇけど」




もちろん、誰でもいいってわけじゃない。
悪いけど人は選ぶ。


でも、その子たちと体を重ねる行為をいい事とは思ってないけど、罪悪感もない。

「千葉」と呼ばれるようになって数年経つ。
やっぱり、俺を「千葉」と知って近づいてくる子もいるけど、それはそれで


たまにその子たちが
俺のこと「好き」っていう。


好きか嫌いかでいえば、俺はその子たちのこと好きだけど

恋愛の好きってなんだ?

それは何年も前にどこかに置いてきてしまった気がする。


体を重ねて、触れ合って、
ただ、それだけ。



好きになんて、ならない。



だから、その子が俺のために作ってくれたスープも残す。



手料理には愛が詰まってるなんて、信じてないけど。



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設定タグ:YouTuber , 夕闇に誘いし漆黒の天使達 , 千葉   
作品ジャンル:恋愛
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なぁ(プロフ) - 沙季さん» 沙季さんありがとうございます!ちょっとずつしか更新出来てないのですが、頑張ります!! (2019年7月11日 16時) (レス) id: 07945c6d2e (このIDを非表示/違反報告)
沙季(プロフ) - いつも更新楽しみにしています!頑張って下さい! (2019年7月11日 2時) (レス) id: 7998ec173a (このIDを非表示/違反報告)
なぁ(プロフ) - わたり。さん» わたり。さんありがとうございます!楽しみにしてくださってるなんて…!!頑張ります!コメント頂けて嬉しいです! (2019年7月6日 19時) (レス) id: 07945c6d2e (このIDを非表示/違反報告)
わたり。(プロフ) - 突然のコメント失礼します(笑) この作品とても楽しみにしてます!頑張ってください!! (2019年7月6日 19時) (レス) id: a563c15956 (このIDを非表示/違反報告)
なぁ(プロフ) - なかむらさん» なかむらさんありがとうございます!長編の予感しかしませんが、すごく書きたい作品なので更新頑張ります! (2019年7月5日 0時) (レス) id: 07945c6d2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なぁ | 作成日時:2019年5月15日 2時

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