【赤髪の白雪姫】短編集 (ページ9)

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オビ×嫉妬ページ9

お嬢さんのとこから執務室に戻る途中A嬢を見付けたが、彼女の隣には見知らぬ男。

誰だあいつ？見た事ない顔だ。

親しげに話すA嬢にその男はやたら距離が近く接しているのを見て黒い感情が湧いてくる。

次の瞬間、その男はA嬢に肩を回していた。

気がつくと足が動き2人のとこに向かった。

オ「おい、勝手に触れんなよ。」

相手の男の手を取りA嬢から引き離しA嬢を抱き寄せる。

『オビ！？』

？「姉ちゃん、誰その人？」

は？今姉ちゃんって言った…？

『そっか、オビは弟に会った事がなかったんだけ…私の弟だよ。今日はお城に遊びに来てたんだ。』

弟だからあんな親しげだったわけか…。

とりあえず掴んでいた弟の手を離す

オ「知らなかったとは言え悪かったね。A嬢が変なのに絡まれてると思ったから。」

弁解するとニヤッと笑いながら俺を見る。

弟「いや大丈夫ですよ。姉ちゃん、愛されてるね～。」

『もう！からかわないでよ！』

オ「あー、じゃあ俺主のとこ戻るから、またね」

＿＿＿その夜

オ「昼間は弟って知らなくてあんな事してごめんね」

『ううん、大丈夫だよ。弟もわかってくれたし』

オ「そっか、ならよかった」

『…。』

オ「なんだい？そんな見つめて」

『んー、嫉妬してくれたのかな～って思ったからさ』

嫉妬、ね。＿＿＿まぁたしかに珍しく感情的だったかもな。

オ「そうだね。A嬢が可愛くて仕方ないんだよ」

『～～！もう！』

ほら、こうやって素直に言うだけで赤くなって、恥ずかしくて顔見られないように抱きついてくるA嬢が可愛くて仕方ない。

オ「好きだよ、A。」

俺が惚れた子はまだまだ純粋で可愛らしい女の子。