ミツヒデ×ホワイトデー ページ42
バレンタインのお返しに悩んでいるとたまたま港の方に異国の物産展をやっていた。
ホワイトデー当日、バレンタインデーの時は時間が取れなくて申し訳なかったから午前中少しだけ前もってゼンに時間をもらっていた。
待ち合わせした部屋で待っているとAが来た。
お茶の支度をするAを手伝い2人で準備をし席につく。
ミ「A、これバレンタインのお返しだ。受け取ってくれ」
『ありがとう。開けていい？』
嬉しそうに梱包された袋を開けるAを内心緊張しながら見守る。こういったものを贈るのは初めてだからどうも落ち着かない…。
『えっ、きれい…初めてみる！これなんて名前のお花？』
ミ「“キク”って言うんだそうだ。作り物だが本物そっくりだって店主が言ってたぞ。その髪飾りは“かんざし”って言う名前なんだってさ。この間異国の物産展があってな、Aに似合うと思って買ったんだ」
『そうなんだ。異国の物珍しいし何よりかわいいから気に入ったよ！ありがとうミツヒデ！』
ホワイトデーのプレゼントも無事渡す事ができてAも気に入ってくれて頻繁に付けてくれていた。
そんなある日、木々とオビの3人でゼンを待っているとリュウが近くを通ったのでオビが声をかけた。
オ「おっ、リュウ坊この辺出歩くなんて珍しいね」
リュ「薬室長の代わりに陛下に呼ばれた帰りなんだ。…あ、そういえばミツヒデさん。Aさんのかんざし、“赤い菊の花”にするなんてAさんの事とても好きなんですね」
ミ「え？いや、まぁ好きなのは変わらないが…なんでそう思ったんだ？」
リュ「え？花言葉で選んだわけじゃないんですか？」
ミ「花…言葉？」
リュ「赤い菊の花言葉は“あなたを愛します”って意味があるんですよ」
ミ「！！！！そっ、そうなのか？はっ、もしかしてAにも言った…か？」
リュ「あ…はい、初めて見た日に。花言葉言ったら顔真っ赤になってました」
ミ「……そうか」
オ「はははっ、さすが貴公子殿！選んだ物が偶然にも意味のある物になるんですね！」
木「不吉な花言葉じゃなくてよかったね」
ミ「おまえらなぁ…」
ゼ「よう、待たせたな。ってなんでミツヒデ疲れた顔してんだ？」
オ「聞いてくださいよ、主。旦那ってばね、…」
ミ「おいオビやめろ！！」
結局その後前にもからかわれたが、まぁ俺の気持ちは変わらないと意思表示できたから結果オーライだな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 42人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ソラ | 作成日時：2020年4月16日 23時
