ゼン×バレンタインデー ページ38
今日はゼンと付き合って初めてのバレンタイン。
前日の夜に厨房を借りてチーズケーキを作った。
チョコじゃなくチーズケーキにしたのはゼンからの要望だったから。
そして午前中に都合をつけてもらった時間に執務室に行くとゼン以外の3人も揃っていた。
『はい、これリクエストのチーズケーキ!』
ゼ「ありがとな。それにしても美味そうだな!」
オ「うわぁ〜主、リア充満喫してる〜」
ミ「おいオビ、ゼンに“リア充”なんて言葉使うなよな」
『あ!皆さんの分もあるので食べてください。いつもお世話になってるお礼です!』
木「ありがとう、A」
オ「やったー!“主と同じ”チーズケーキだー!」
ミ「こら、そんな事言ったらゼンが可哀想だろ…」
そう、ゼンからリクエストされたチーズケーキをミツヒデさん達の分も作った。
それを知った私の恋人さんを見れば若干不満そうな顔をしながらケーキを頬張っていた。
そんな顔しててもイケメンが滲み出てるのわかってるのかな?
ミツヒデさん達は人少し離れた所で座りケーキを食べているのでこっちを見てない。
今のうちにと別に用意していた箱に包んだフォンダンショコラをゼンにこっそりと渡す。
それを見たゼンは目をぱちぱちさせ、こちらを見るので人差し指を口に当てしーっとやれば状況を理解したのかすごく嬉しそうな顔をした。
『これはゼンだけのだから後で食べてね?いつもありがとう。大好きだよ、ゼン』
ゼンの耳元に手を当てコソコソ話をすれば、みるみるうちに顔を赤くする私の恋人さん。
ちょっとの事で赤くなるゼンがおもしろくて結構からかっていたりする。
すると珍しくゼンが反撃してきて、腕を引かれゼンの方に前のめりになると、そのまま唇に柔らかいものが当たった。
今度は私が目をぱちぱちとさせれば、目の前にはニヤッとしながら「たまには仕返しだ」と勝ち誇った顔をした。
そんなゼンにやられた私は赤くなっているであろう顔を両手で抑えてその場に座り込んでしまった。
オ「あの2人、俺らいるの忘れてませんかね?」
ミ「ゼンもあんな事するようになったんだな…」
木「ほら、見てないでケーキ食べな」
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作者名:ソラ | 作成日時:2020年4月16日 23時