【赤髪の白雪姫】短編集 (ページ37)

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え、どうしよう！帰れないもんだとばかり思ってたから嬉しいけど、久しぶりすぎてなんだか緊張してきた…！と、とりあえず下行かなきゃ！と慌ててドアに手をかけると同時にドアが開き目の前にリュウがいた。

リュ「A、ただいま。元気だった？」

『～～！！うっ、うん！元気だった！おかえり、リュウ！とりあえず中入って？』

リュ「お邪魔します」

久しぶりに見たリュウは…かっこよくなっていた。

身長も同じ位だったのに年々リュウの方が背が高くなっていたけど今は見上げる程になり、声もすっかり声変わりしていて、ちょっと貧弱気味だった身体も年相応な感じになっていた。

どうしよう、私の幼馴染が、好きな人がかっこよくなってクリスマスに会えるなんて嬉しすぎる…！

リュ「A、どうかした？」

『えっ！？あっ、いやなんか久しぶりに見たリュウがかっこよく見えて…ははっ』

リュ「…！ありがとう。…Aも前よりかわいくなったね」

『そ、そう！？そう言われると嬉しいけど照れちゃうな…あ！そうだ、はいこれ今年のプレゼント！開けてみて！』

リュ「ありがとう。俺もこれ、プレゼント」

『わぁ～ありがとう！なんだろうなぁ～』

私がリュウにあげたのは手袋とマフラーで、私がリュウからもらったのは…

リュ「暖かそうだ、ありがとう。…それ、気に入ってくれた？」

『リュウ、これ…あの髪留めの星の形に似てる…指輪？』

リュ「うん、偶然見つけたんだ。あ、やっぱりAっぽいなと思って。ピンキーリングらしいから付けやすいかと思って。」

『…嬉しい！ありがとう。大事に使うね！リュウから指輪のプレゼントだなんて、なんか付き合ってるみたいでちょっとドキッとしちゃったよ！』

恥ずかしさから冗談でそんなことを言えば急に真剣な顔になったリュウ。

リュ「…じゃあ付き合う？」

『え…！？今…なんて！？』

リュ「俺、中々会いに来れないから寂しい思いさせると思うけど、それでもよければ…俺と付き合ってほしい」

『…リュウって私の事、恋愛対象として見ててくれたの？』

リュ「…何年も前からずっとAが好きだよ」

『～～！！ゔぅ～、私もリュウがずっと好きだったよぉー、こっ、こちらこそよろしくお願いします…！』

嬉しくて泣きながら返事をする私に笑いながら「なんで敬語なの」と言うリュウがより一層かっこよく見えた。

今年のクリスマスは今までの中で1番素敵な日になりました。