検索窓
今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:23,268 hit

リュウ×クリスマス ページ36

私の幼馴染のリュウは両親が仲が良い事もあり小さい頃からよく一緒に過ごしていた。


そんなリュウは子どもの割に大人びていて勉強がとても出来るまさに天才少年だった。


周りの子達はリュウがあんまり遊んでくれないからってあんま気にかけないでいたけど、私はリュウはすごい子なんだから!と自分の事のように自慢していた。


このまま大人になるまでリュウと一緒に過ごすと思ってたいたのに10歳の時、呆気なく別れが訪れた。


リュウの才能を見つけたガラクさんにウィスタル城に来るように誘われたからだ。


リュウから一週間後に行くと伝えられた時は頭が真っ白になった。


リュウの部屋に遊びに行った時私が大きな声で笑ったり、しつこい位に話しかけてうざがられても絶対追い出そうとはしない。私が意地悪されて泣いていた時も相手に口だけで負かしてくれた。


他にもたくさん思い出はあるけどそんなリュウと一緒に過ごせないと理解した瞬間たくさん泣いたのを今でも覚えている。


別れの日、リュウがくれたキラキラ光るお星様が付いた髪留め。子どもの私が付けるにはちょっと大人っぽいデザインだったけど、なんでお星様にしたのか聞いたら「キラキラ輝いてるのがAっぽかったから」って言われたのが嬉しくて少し恥ずかしかった。


多分ずっと前からリュウの事が好きだったけど、あの時初めて好きと自覚してからもう5年。


たまに家に帰って来たり、手紙のやり取りはしているけど、リュウはリリアスに行ったりと多忙な生活をしているためここ数年はあまり会えないでいた。


クリスマスの数日前には休みを取り家に帰って来ていたけど今年は無理そうだと手紙で言われていた。


毎年プレゼント交換はしていたから今年も用意はしていたけどいつ渡せるのかな。


私はリュウが好きだけど、リュウは私をそういう意味で好いてくれてるのかな?


…まぁ普段からあんな感じだし女の人に興味もなさそうだし恋愛対象として見られてはないよなと自分で思って悲しくなる。


リュウへのプレゼントを見ながら項垂れていると下の部屋からガヤガヤと声が聞こえて来た。



母「A〜リュウ君帰って来たわよー」

『え!?嘘!リュウが?』



お母さんが下の部屋からリュウが帰って来たと言われ一気に心臓がバクバクし始めた。

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
42人がお気に入り
設定タグ:赤髪の白雪姫 , オビ , ゼン
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ソラ | 作成日時:2020年4月16日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。